フィレンツェは主要観光地が徒歩でまわれてしまうほど、小さな街。
でも、さすがに一日歩き回ると結構疲れちゃったりもします。
そんな時、簡単にパッと次の観光地に移動できたらなぁ…なんて思いますよね。
旅好きナナミちゃん
フィレンツェの街なかをトコトコと走る小型のバスは、乗りこなしてみると便利で観光地も見えて楽しいんです!
意外に乗り方も簡単なフィレンツェのバス、ちょっとマスターして使いこなしてみましょう♪
目次
フィレンツェでバスに乗ってみよう!~切符を購入!~
さて、それではフィレンツェのバスに乗ってみたい!!ということで、まずは切符から。
切符の種類
バスの切符は以下があります。
- 一回券 € 1,50
- 回数カード(Carnet) 10回分 € 14,00
※回数カードは一名のみ利用可、複数人で同時に使うことはできません。
- 運転手より 一回券 € 2,50
- SMSで購入 € 1,80
- NEW!!非接触型決済カードによる購入 € 1,50
- (運転手からの購入の場合)在庫切れなどで買えない場合があります。
そういった場合でもチケット・コントロールが来たら容赦ありません。しっかり罰金(50ユーロぐらい)を払わされますので、なるべく事前購入をしておくことをおすすめします。 - 運転手さんはお釣りを持っていないことがありますので、車内で購入する場合は小銭が必要です。
- 対象ブランド搭載のカードのうち、非接触型決済が可能なもの(Wi-Fiのようなマークがついています)を車内の緑の機械にかざし、「biglietto valido」のメッセージが表示されれば購入完了。
※購入できなかった場合は「carta bancaria in lista nera」と表示が出ます。非接触型決済カードの例
- 一度に同行者5人分までの切符を購入することができます。2枚目以降の切符購入時は、機械の「Aggiunta passeggeri」と書かれたアイコンを選択し同様にカードを緑の機械にかざすと「biglietto valido 2 passeggeri(3枚目以上は数字が変化)」と表示されれば購入完了。
- チケット・コントロールにあったときは使ったカードの下4桁を提示する必要があります。
切符の購入場所
切符は以下のいずれかの場所で購入できます。
※atafはフィレンツェの市バス・トラムを運行する会社の名前です。

atafの窓口
- フィレンツェSMN駅構内のチケット売り場8番または9番窓口
- フィレンツェSMN駅の建物に付属のataf窓口
住所:Via Alamanni 20r – 50131 Firenze
営業時間:月-土 7.00-19.30 日祝休み
※入り口は道路側
タバッキ(Tabacchi)
タバッキはタバコ屋さんのこと。街中で写真のような看板の出ているお店です。
atafマークのついているお店
その他、写真のようなマークが入り口についているお店はチケットを取り扱っています。
自動販売機
それほど数は多くありませんが、たまに大きなバス停(サンタ・マリア・ノヴェッラ駅やサン・マルコ広場)には自動販売機があります。
トラムの停車駅にも自動販売機があります。
※自動販売機はお釣りが最高で5ユーロくらいまでしか出ないので、それ以上のお釣りが必要な紙幣は使えません。
SMSで購入
イタリアのSMSを受信できる携帯を持っていたら、SMSで買うこともできます。
やり方は、とても簡単!
番号 +39 4880105 に「ataf」とショートメッセージを送るだけ。すると、90分有効のチケットが発行されましたというメッセージが届きます。
※契約SIMに残高がある場合。残高が足りないと発行できませんでしたというメッセージが来ます。


フィレンツェでバスに乗ってみよう!~乗車から降車まで~
乗りたい路線のバス停へ
切符を購入したら、いよいよバス停へ!行き先に注意して、バスが来るのを待ちます。
Azu
電光掲示板の時刻表示があるバス停はほぼその時刻通りに到着しますが、そうではないバス停に掲示してある時刻表はそんなにあてになりません…。
自分の乗りたい番号のバスが来たら、手を挙げて乗りたいとアピール!同じ停留所にいくつもの路線のバスが停まりますから、アピールしないとバスは通り過ぎてしまいます。
Azu
バスに乗ったらまずは打刻!
切符の種類に関わらず、バスに乗ったらまずはチケットを打刻します。
一回券の場合、黄色い打刻機に差し込み口がついているのでそこにチケットを入れます。すると、ガチャッと音がして日付と時刻が打刻されます。
回数券の場合は、緑または黄色の機械の下半分にカードをかざします。ピッと音がして、1回分が消費されます。
SMSで購入した場合は、切符の有効時刻が表示されますので、何もしなくてOKです。
チケット・コントロールが来たら
不正乗車を防ぐため、チケット・コントロールの人がたまに乗ってきます。途中のバス停から乗ってくることもあるし、既にバス車内にいる場合もあります。バスを降りたところにいることもあります。
彼らは特に制服などを着ていませんので、とても分かりにくいですが、atafのIDカードのようなものを身に着けています。
もし、コントロールに会ったら、打刻済みの切符や回数券を提示します。
バスを降りたいとき
フィレンツェのバスは、次の停留所をお知らせする車内放送はあったりなかったり。新しいバスだと車内に電光掲示で次の停留所(Prossima Fermata)が出ています。
降りるときは降車ボタンを押して運転手さんにお知らせします。
Azu
フィレンツェのバスのルートマップ
乗り方がわかったところで、フィレンツェのバスのルートマップはこちら。
参考 La mappa della rete ataf&li-neaATAF
特に以下のルートは市内中心部を走る路線で主要観光地を通過していくので、お天気のいい日なんかはただ目的なく乗ったとしても風景を結構楽しめますよ。
C1:リベルタ広場周辺~グラツィア橋周辺
ルート中の観光名所:アカデミア美術館、ウフィツィ美術館、ヴェッキオ宮殿など。
C2:ポルタ・アル・プラート駅~ベッカリア広場(中心部を通過)
ルート中の観光名所:フィレンツェSMN駅、ドゥオモ広場、共和国広場、オルサンミケーレ教会、バルジェッロ美術館など。
C3:ポルタ・アル・プラート駅~ベッカリア広場(オルトラルノ地区を通過)
ルート中の観光名所:オンニッサンティ教会、ヴェッキオ橋、ウフィツィ美術館、サンタクローチェ教会など。
C4:ドゥオモ広場周辺~サン・ニッコロ橋周辺
ルート中の観光名所:フィレンツェSMN駅、ピッティ宮殿、サントスピリト教会、ヴェッキオ橋など。ミケランジェロ広場まではふもとまで行きますが、広場は高台なので坂道を歩いて上がらなければいけません。

時刻表・詳しい停留所情報やその他の路線はatafのサイトで検索できます。
参考 【Time tables & Routes Town center lines】ATAF
フィレンツェのバス利用時の注意点
切符をちゃんと買って乗り方のコツさえつかんでしまえばとっても楽に便利に移動できるバスですが、いくつか注意点もあります。
スリに注意
混雑したバス車内は人との距離が近くなり、荷物から注意がそれてしまうことも。
貴重品にはしっかりと気を配り、体の前でしっかりと持ちましょう。もちろん、きちんとカバンは閉めておくことを忘れずに。
Azu
切符は正しく使いましょう
前述の通り、不正乗車の罰金は高くつきます。
きちんと購入することはもちろん、打刻も忘れずに!チケット・コントロールは色々な路線の色々な時間帯に現れ、全く予測不可能です。
大きな荷物に注意
特にフィレンツェ市内中心部を走るC路線のバスはとても小さな車体のバスですが、その割に利用客が多く、混雑しがちです。ここにスーツケースのような大きな荷物を持って乗ると、車内のかなりのスペースを占領してしまい、周りからのひんしゅくを買うことに…
別にスーツケースを持って利用してもいいはずですが、特に混雑しているときにご機嫌の悪いマダムと乗り合わせてしまうと、かなり怒られますので(笑)、強心臓でない方はやめておいた方が無難です。
Azu
と、そんな色んなことに遭遇するのもバスの面白さのひとつ。
普通の観光だけでなく、色々な体験をしてみたいときは挑戦してみるときっと楽しいい体験ができますよ!