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ドゥオモ、クーポラ、ジョットの鐘楼、サン・ジョヴァンニ洗礼堂、ドゥオモ付属博物館、サンタ・レパラータ教会遺構

フィレンツェのドゥオモ、クーポラ、ジョットの鐘楼

この情報は 2024年3月 時点のものです

最新の情報やイレギュラー対応など、詳細は公式サイトにてご確認ください。

表示している入場料金は一般料金です

小人・高齢者・団体など各種料金は公式サイトにてご確認ください。

ドゥオモ関連施設

ドゥオモ(サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂)

赤い円屋根のクーポラが印象的な、フィレンツェを代表する建築物のひとつ。正式名称は「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」といい、「花の聖母大聖堂」の意味。1296年に建築が開始された現在の建物を最初に考案したのはアルノルフォ・ディ・カンビオで、1400年代には世界で最も大きな建築物だった(現在はヨーロッパで第4位)。153mの長さ×90mの翼廊×90mの高さ(内部)を持つ。床下にはこのドゥオモが出来上がる前にフィレンツェの大聖堂だったサンタ・レパラータ教会の遺構が残る。設計から完成まで長い月日を経たため、外部・内部ともに様々な時代のスタイルを残している。現在のファサードは1887年、エミリオ・デ・ファブリスの設計により完成したもので、建物の礎石が置かれてからは600年近くが経過していた。長い歴史の間に「パッツィ家の陰謀」をはじめとするいくつかの重要な歴史的事件も起きている。
壮麗な外観に対し内部の装飾は至ってシンプルで、内部の見どころはファサード裏の時計(パオロ・ウッチェッロ作)神曲』をフィレンツェに示すダンテ(ドメニコ・ミケリーノ作)クーポラ内部のフレスコ装飾『最後の審判』(ジョルジョ・ヴァザーリとフェデリコ・ズッカリ作)など。

フィレンツェのシンボル、ドゥオモ(サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂) フィレンツェのシンボル、花の聖母大聖堂(ドゥオモ)の観光ポイント徹底ガイド!

ブルネレスキのクーポラ

フィレンツェの街のシンボルであり、ブルネレスキの代表作品のひとつである。1418年から1434年にかけ、建設された。その直径は45.5m、前代未聞の巨大なクーポラを実現するため、ブルネレスキは2層からなるドームを考案。内側は「魚の骨」と呼ばれる構造で材料を積み重ね、外側は覆う目的のみの役割を与えられた。頂上の金のボール付きランテルナはブルネレスキのデザインに基づいて施工されき、その死後にアンドレア・デル・ヴェロッキオによって完成された。クーポラ内部のフレスコ画はサン・ジョヴァンニ洗礼堂の天井画と同じテーマ「最後の審判」で、1572年から1579年にかけてジョルジョ・ヴァザーリフェデリコ・ズッカリの手で仕上げられた。

ジョットの鐘楼

フィレンツェ市で3番目の高さを持つ、1300年代の代表的なゴシック建築のジョットの鐘楼(84m)。建設は1334年、作品にその名を冠するジョットにより始められた。鐘楼の外壁は隣接するドゥオモと同じく白・緑・ピンクの大理石で構成され、宗教的題材に基づいた様々な装飾が凝らされている。この作品群の実現にはアンドレア・ピサーノとその工房の他、ドナテッロ、ナンニ・ディ・バンコ、ルカ・デッラ・ロッビアなどフィレンツェで活躍した多数の芸術家が参加した。
設計者ジョットが1337年に死去した際には、わずかに計画の基礎部分が仕上がっていたのみであり、その後はアンドレア・ピサーノに引き継がれた。彼の代ではジョットの計画に基づき2階部分までが完成。その後、ヨーロッパを襲ったペスト(黒死病)のため工事は中断したものの、最終的には1359年にフランチェスコ・タレンティがクラシックな作風を保ちつつも斬新で大きな二連窓・三連窓を用いてこのエレガントな建物は完成を見た。

景色だけじゃない!『ジョットの鐘楼』の楽しみ方をご紹介します。

サン・ジョヴァンニ洗礼堂

現在ではその宗教的役割を終えているものの、いまなおフィレンツェ市民にとって最も精神的に大切な存在あるサン・ジョヴァンニ洗礼堂。白と緑の大理石でシンプルながらも洗練されたデザインの建物の中は、多世代にわたる芸術家たちの手で彩られた。現在でもその内部で燦然と存在感を放つモザイクによるビザンチン芸術「最後の審判」の他、ドナテッロミケロッツォの共作「対立教皇ヨハネ23世」の墓、そしてその他の多くの作品が現在ではドゥオモ付属博物館に所蔵されている。同じくオリジナルは博物館内にある、3つの扉(アンドレア・ピサーノ、ロレンツォ・ギベルティ作)の素晴らしさも必見。

※内部のモザイクは、現在修復中につき見学できません(別途有料ツアーにて見学可能)。

フィレンツェのサン・ジョヴァンニ洗礼堂の天井モザイク画、6年間の修復作業へ。

ドゥオモ付属博物館

ドゥオモ関連施設(サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂、ジョットの鐘楼、サン・ジョヴァンニ洗礼堂)にかつて置かれていたものや、現在はレプリカが置かれているもののオリジナルなどの美術作品を多数所蔵。長い歴史を持つドゥオモのファサードの、かつての姿や時代の流行に合わせて考案されたコンクール出品作品や、各施設を彩る様々な彫刻作品は、フィレンツェで活躍した多くの芸術家たちが手掛けた。そのリストには、アルノルフォ・ディ・カンビオ、アンドレア・ピサーノ、ロレンツォ・ギベルティ、ルカ・デッラ・ロッビア、ドナテッロなどそうそうたる面々が名を連ねている。また、ミケランジェロ晩年の作品のひとつ、ピエタもじっくりと鑑賞することができる。
また彫刻だけでなく、絵画作品や、ブルネレスキがクーポラを建築するために考案したとされる道具を再現したものなど、歴史的観点から見ても意義深いコレクションを所蔵している。

大聖堂上のテラス通路

MEMO

個人でのアクセスはできず、大聖堂美術館主催のツアーに参加しなければ入場できません。

大聖堂の翼廊部分上部をぐるりと一周する空中回廊。北側と南側、併せて140mほどの長さの通路で地上32mの高さからのフィレンツェの街のパノラマはもちろん、かつクーポラを真下から見上げ、ジョットの鐘楼のほぼ真横を通り、サン・ジョヴァンニ洗礼堂を上から見下ろした姿も楽しむことができる。コースの途中で大聖堂内部の通路も組み込まれており、巨大なステンドグラスを目の前に通過。また大聖堂側面を間近に見ることができ、切り出された大理石を見事に組み合わせている様子や、屋根瓦の部分、ステンドグラスの裏側もしっかりと鑑賞できる。この通路が一般に公開されたのはわずかに35年ほど前から、とはいっても主な使用目的は大聖堂のメンテナンスだったので、修復に関わるものなども確認できる。その一つが設置されているテラコッタ製の鉢で、雨水を貯めておき修復作業に利用するほか、必要な道具を収めるためにも活用されている。

サンタ・レパラータ教会遺構

サンタ・レパラータ教会は、現在のサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂が建設される以前にフィレンツェの大聖堂として使われていた。大聖堂内部より地下に降りる階段を下り、貴重なローマ時代(5世紀頃)のモザイク装飾が施された床やかつての祭壇、大聖堂が捧げられていた聖女レパラータの聖遺物などが保管されている。また、ジョヴァンニ・デ・メディチなどかつてのフィレンツェに生活していたであろう人物などの埋葬された墓石なども多数発掘されている。

ドゥオモ関連施設基本情報【開館時間・休館日・入場料】

注意
  • 宗教行事や修復作業の関係で、臨時休業していることがあります。公式サイトにて確認されることをおすすめします。
  • 宗教施設のため、以下の服装での入場はできません。タンクトップやキャミソールなど方の出る服装、短パンなど脚が出る服装、サンダル、帽子、サングラス

※各施設名をクリックするとそれぞれの情報が表示されます。

  • イタリア語表記:Cattedrale di Santa Maria del Fioreカッテドラーレ・ディ・サンタ・マリア・デル・フィオーレ
  • 住所:Piazza del Duomo Firenze
  • 開館時間:月-土 10:15 – 15:45
  • 休館日:日曜日と宗教祭日、1月1日、パスクァ(復活祭)、8月15日、12月25日
    ※開館日時は宗教行事により変更の可能性あり(特にイタリアの祝日近辺の日程は短縮営業や臨時休業が多いので要注意)。下記公式サイトより日付指定して確認がベター
  • 入場料:無料
  • サイトURL:https://duomo.firenze.it/en/home
  • イタリア語表記:Cupola di Brunelleschiクーポラ・ディ・ブルネッレスキ
  • 住所:piazza del Duomo Firenze
  • 開館時間:月-金 8:15-18:45; 土 8:15 – 16:30; 日曜日と宗教祭日 12:45 – 16:30
  • 休館日:1月1日、パスクァ(復活祭)、12月25日
  • ※開館日時は宗教行事により変更の可能性あり(特にイタリアの祝日近辺の日程は短縮営業や臨時休業が多いので要注意)。下記公式サイトより日付指定して確認がベター
  • 入場料:「ブルネレスキ・パス」一般30ユーロ、子ども(7~14歳)12ユーロ、子ども(6歳以下)無料※予約必須
  • 備考:クーポラへの入場は予約必須/階段(463段)のみ、エレベーターなし
  • サイトURL:https://duomo.firenze.it/en/home
  • チケットオンライン予約:https://operaduomofirenze.skiperformance.com/en/store#/en/buy
  • イタリア語表記:Campanile di Giottoカンパニーレ・ディ・ジョット
  • 住所:piazza del Duomo Firenze
  • 開館時間:月-日 8:15 – 18:45
  • 休館日:1月1日、パスクァ(復活祭)、12月25日
    ※開館日時は宗教行事により変更の可能性あり(特にイタリアの祝日近辺の日程は短縮営業や臨時休業が多いので要注意)。下記公式サイトより日付指定して確認がベター
  • 入場料:「ジョット・パス」一般20ユーロ、子ども(7~14歳)7ユーロ、子ども(6歳以下)無料 ※「ブルネレスキ・パス」でも」入場可能 
  • 備考:「ジョット・パス」を利用しての鐘楼への入場は予約必須「ブルネレスキ・パス」を利用する場合、ジョットの鐘楼の予約は不要/階段(414段)のみ、エレベーターなし
  • サイトURL:https://duomo.firenze.it/en/home
  • チケットオンライン予約:https://operaduomofirenze.skiperformance.com/en/store#/en/buy
天井モザイクは修復中のため、見学できません。

洗礼堂自体の入場は可能ですが、天井モザイクは修復中のため、見学できません(別途有料の見学ツアーあり)。

フィレンツェのサン・ジョヴァンニ洗礼堂の天井モザイク画、6年間の修復作業へ。
  • イタリア語表記:Battistero di San Giovanniバッティステーロ・ディ・サン・ジョヴァンニ
  • 住所:piazza San Giovanni Firenze
  • 開館時間:月-日 8:30 – 19:30 ※毎月第一日曜日は13.30に閉館
  • 休館日:1月1日、パスクァ(復活祭)、12月25日
    ※開館日時は宗教行事により変更の可能性あり(特にイタリアの祝日近辺の日程は短縮営業や臨時休業が多いので要注意)。下記公式サイトより日付指定して確認がベター
  • 入場料:「ギベルティ・パス」一般15ユーロ、子ども(7~14歳)5ユーロ、子ども(6歳以下)無料 ※「ブルネレスキ・パス」「ジョット・パス」でも入場可能
  • サイトURL:https://duomo.firenze.it/en/home
  • チケットオンライン予約:https://operaduomofirenze.skiperformance.com/en/store#/en/buy
  • イタリア語表記:Museo dell’Opera del Duomoムゼオ・デッロペラ・デル・ドゥオモ
  • 住所:piazza del Duomo 9 Firenze
  • 開館時間:月-日 8:30 – 19:00
  • 休館日:第一火曜日、1月1日、パスクァ(復活祭)、12月25日
  • ※開館日時は宗教行事により変更の可能性あり(特にイタリアの祝日近辺の日程は短縮営業や臨時休業が多いので要注意)。下記公式サイトより日付指定して確認がベター
  • 入場料:「ブルネレスキ・パス/一般30ユーロ」「ジョット・パス/一般20ユーロ」「ギベルティ・パス/一般15ユーロ」のいずれかで入場可
  • サイトURL:https://duomo.firenze.it/en/home
  • チケットオンライン予約:https://operaduomofirenze.skiperformance.com/en/store#/en/buy
  • イタリア語表記:Cripta di Santa Reparataクリプタ・ディ・サンタ・レパラータ
  • 住所:Piazza del Duomo Firenze
  • 開館時間:月-土 10:15 – 16:00; 日・宗教祭日 13:30 – 16:00
  • 休館日:1月1日、12月25日、パスクァ(復活祭)
  • ※開館日時は宗教行事により変更の可能性あり(特にイタリアの祝日近辺の日程は短縮営業や臨時休業が多いので要注意)。下記公式サイトより日付指定して確認がベター
  • 入場料:「ブルネレスキ・パス/一般30ユーロ」「ジョット・パス/一般20ユーロ」「ギベルティ・パス/一般15ユーロ」のいずれかで入場可 ※ギベルティ・パスで入場の場合、予約必須
  • サイトURL:https://duomo.firenze.it/en/home
  • チケットオンライン予約:https://operaduomofirenze.skiperformance.com/en/store#/en/buy
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