クーポラ、ジョットの鐘楼、サン・ジョヴァンニ洗礼堂、ドゥオモ付属博物館、サンタ・レパラータ教会遺構

      2017/11/10

ドゥオモ関連施設

ブルネレスキのクーポラ

フィレンツェの街のシンボルであり、ブルネレスキの代表作品のひとつであるサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(ドゥオモ)のクーポラ。1418年から1434年にかけ、建設された。その直径は45.5m、前代未聞の巨大なクーポラを実現するため、ブルネレスキは2層からなるドームを考案。内側は「魚の骨」と呼ばれる構造で材料を積み重ね、外側は覆う目的のみの役割を与えられた。頂上の金のボール付きランテルナはブルネレスキのデザインに基づき、その死後にアンドレア・デル・ヴェロッキオによって完成された。クーポラ内部のフレスコ画はサン・ジョヴァンニ洗礼堂のそれと同じテーマ「最後の審判」で、1572年から1579年にかけてジョルジョ・ヴァザーリとフェデリコ・ズッカリの手で仕上げられた。

 

ジョットの鐘楼

フィレンツェ市で3番目の高さを持つ、1300年代の代表的なゴシック建築のジョットの鐘楼(84m)。建設は1334年、作品にその名を冠するジョットにより始められた。鐘楼の外壁は隣接するドゥオモと同じく白・緑・ピンクの大理石で構成され、宗教的題材に基づいた様々な装飾が凝らされている。この作品群の実現にはアンドレア・ピサーノとその工房の他、ドナテッロ、ナンニ・ディ・バンコ、ルカ・デッラ・ロッビアなどフィレンツェで活躍した多数の芸術家が参加した。
設計者ジョットが1337年に死去した際には、わずかに計画の基礎部分が仕上がっていたのみであり、その後はアンドレア・ピサーノに引き継がれた。彼の代ではジョットの計画に基づき2階部分までが完成。その後、ヨーロッパを襲ったペスト(黒死病)のため工事は中断したものの、最終的には1359年にフランチェスコ・タレンティがクラシックな作風を保ちつつも斬新で大きな二連窓・三連窓を用いてこのエレガントな建物は完成を見た。

 

サン・ジョヴァンニ洗礼堂

現在ではその宗教的役割を終えているものの、いまなおフィレンツェ市民にとって最も精神的に大切な存在あるサン・ジョヴァンニ洗礼堂。白と緑の大理石でシンプルながらも洗練されたデザインの建物の中は、多世代にわたる芸術家たちの手で彩られた。現在でもその内部で燦然と存在感を放つモザイクによるビザンチン芸術「最後の審判」の他、ドナテッロとミケロッツォの共作「対立教皇ヨハネ23世」の墓、そしてその他の多くの作品が現在ではドゥオモ付属博物館に所蔵されている。同じくオリジナルは博物館内にある、3つの扉(アンドレア・ピサーノ、ロレンツォ・ギベルティ作)の素晴らしさも必見。

 

ドゥオモ付属博物館

ドゥオモ関連施設(サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂、ジョットの鐘楼、サン・ジョヴァンニ洗礼堂)にかつて置かれていたものや、現在はレプリカが置かれているもののオリジナルなどの美術作品を多数所蔵。長い歴史を持つドゥオモのファサードの、かつての姿や時代の流行に合わせて考案されたコンクール出品作品や、各施設を彩る様々な彫刻作品は、フィレンツェで活躍した多くの芸術家たちが手掛けた。そのリストには、アルノルフォ・ディ・カンビオ、アンドレア・ピサーノ、ロレンツォ・ギベルティ、ルカ・デッラ・ロッビア、ドナテッロなどそうそうたる面々が名を連ねている。また、ミケランジェロ晩年の作品のひとつ、ピエタもじっくりと鑑賞することができる。
また彫刻だけでなく、絵画作品や、ブルネレスキがクーポラを建築するために考案したとされる道具を再現したものなど、歴史的観点から見ても意義深いコレクションを所蔵している。

 

サンタ・レパラータ教会遺構

サンタ・レパラータ教会は、現在のサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂が建設される以前にフィレンツェの大聖堂として使われていた。大聖堂内部より地下に降りる階段を下り、貴重なローマ時代(5世紀頃)のモザイク装飾が施された床やかつての祭壇、大聖堂が捧げられていた聖女レパラータの聖遺物などが保管されている。また、ジョヴァンニ・デ・メディチなどかつてのフィレンツェに生活していたであろう人物などの埋葬された墓石なども多数発掘されている。

 

ドゥオモ関連施設基本情報

ブルネレスキのクーポラジョットの鐘楼サン・ジョヴァンニ洗礼堂ドゥオモ付属博物館サンタ・レパラータ教会遺構
  • イタリア語表記:Cupola di Brunelleschiクーポラ・ディ・ブルネッレスキ
  • 住所:piazza del Duomo Firenze
  • 開館時間:月-金 8.30–19.00; 土 8.30-17.00; 日 13.00-16.00 (最終入場は閉館の45分前)
  • 休館日:1月1日、1月6日、聖金曜日、パスクァ(復活祭)、6月24日、11月1日、12月8日、待降節第一週の月・火(2017年12月4日・5日/2018年12月3日・4日)、12月25日
    ※宗教行事により不定休、短縮営業があるため、下記公式サイトより日付指定して確認がベター
  • ☆注意:クーポラへの入場は予約必須/階段(463段)のみ、エレベーターなし
  • 入場料:15ユーロ(他4施設との共通券)
  • サイトURL:http://www.ilgrandemuseodelduomo.it/
  • チケットオンライン予約:http://it.grandemuseodelduomo.waf.it/museo_dett.php?idtour=8484#
  • イタリア語表記:Campanile di Giottoカンパニーレ・ディ・ジョット
  • 住所:piazza del Duomo Firenze
  • 開館時間:毎日 8.15–19.00(最終入場は閉館の45分前)
  • 休館日:1月1日、1月6日、パスクァ(復活祭)、12月25日
    ※宗教行事により不定休、短縮営業があるため、下記公式サイトより日付指定して確認がベター
  • ☆注意:階段(414段)のみ、エレベーターなし
  • 入場料:15ユーロ(他4施設との共通券)
  • サイトURL:http://www.ilgrandemuseodelduomo.it/
  • イタリア語表記:Battistero di San Giovanniバッティステーロ・ディ・サン・ジョヴァンニ
  • 住所:piazza San Giovanni Firenze
  • 開館時間:月-金 8.15-10.15/11.15-19.30; 土 8.15-18.30 日・祝 8.30-13.30(最終入場は閉館の30分前)
  • 休館日:1月1日、1月6日、パスクァ(復活祭)、12月25日その他宗教行事により不定期
    ※宗教行事により不定休、短縮営業があるため、下記公式サイトより日付指定して確認がベター
  • 入場料:15ユーロ(他4施設との共通券)
  • サイトURL:http://www.ilgrandemuseodelduomo.it/
  • イタリア語表記:Museo dell’Opera del Duomoムゼオ・デッロペラ・デル・ドゥオモ
  • 住所:piazza del Duomo 9 Firenze
  • 開館時間:毎日 9.00-20.00(最終入場は閉館の1時間前)
  • 休館日:毎月第一火曜日、1月1日、1月6日、パスクァ(復活祭)、12月25日
    ※宗教行事により不定休、短縮営業があるため、下記公式サイトより日付指定して確認がベター
  • 入場料:15ユーロ(他4施設との共通券)
  • サイトURL:http://www.ilgrandemuseodelduomo.it/#galleria
  • イタリア語表記:Cripta di Santa Reparataクリプタ・ディ・サンタ・レパラータ
  • 住所:Piazza del Duomo Firenze
  • 開館時間:月・火・水・金 10-17; 11月1日から4月30日までの木曜日 10-16.30; 5月と10月の木曜日 10-16; 6月1日から9月30日までの木曜日 10-17; 土 10-16.45
  • 休館日:日曜日、1月1日、1月6日、パスクァ直前の木曜日、パスクァ(復活祭)、6月24日、8月15日、11月1日、12月25日~27日
    ※開館日時は宗教行事により変更の可能性あり、下記公式サイトより日付指定して確認がベター
  • 入場料:15ユーロ(他4施設との共通券)
  • サイトURL:http://www.ilgrandemuseodelduomo.it/

 

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この記事を書いた人
フィレンツェ在住の公認観光ガイド、Azuです。
得意ジャンルは美術、街歩き、ワイン。好きな芸術家は、ブロンズィーノ。有名作品もいいけど、隠れ注目ポイントや裏話が大好き!普通のガイドブックじゃ見つからない、”ここだけの話“をお伝えします♪ 詳しいプロフィールはこちら
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