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— AgCult (@AgCultNews) February 24, 2020
また、その後の決定でイタリア全土の美術館は2020年3月8日~4月3日まで閉館しています。

芸術の国・イタリアではすべての人に国立美術館・博物館を無料開放する!という懐の深い日が年間に数日設定されています。
教科書で見たような有名な絵画や彫刻、貴重なジュエリーや古の遺跡など、普段なかなか見ることのできない美術にも気軽に近づき、親しんでもらおうという趣旨で設定されたもの。
2019年にこの制度が改定され、全国共通の無料入場日と各施設ごとに設定される対象日、全部で合計20日前後になりました。
目次
国立美術館の無料入場日とは
変更前:月の第一日曜日
もともと、2014年7月に始まった「月の第一日曜日は国立美術館が無料!」というシステム。
ガイド学校の先生カテリーナ
4年半を経て、今回の改定。その内容は…
変更後:10月~3月の第一日曜日・美術館週間・施設ごとの設定日
2019年3月からは、この国立美術館&博物館等の無料入場日が以下のように改定されました。
- 全施設共通の無料開放日
- 10月~3月の第一日曜日
- 美術館週間(年ごとに設定される6日間・2020年は未発表)
- 各施設が設定する日(後述)
ローシーズンの10月から3月まではこれまで通り毎月第一日曜日が無料開放日(合計6日)。
毎年設定される美術館週間の6日間も、今まで通りのシステムです。時期は年ごとに変わります。
そして、今回新たに見直し・設置されたのが、施設ごとの無料開放日(8日間)。この日付は各美術館や遺跡などの責任者のもと、決定されます。美術館にとって歴史的意義がある日を選んでも良いし、もともとの通り第一日曜日のままの設定でもOK。また、別々の8日という設定でなく、合計8日を超えない範囲で一日のうち数時間ずつの設定ということも可能なんだとか。
文化財・文化活動省大臣Alberto Bonisoliによる発表はこちら。
参考
Mibac: 20 giorni gratis all’anno in siti e musei, decreto pubblicato in Gazzetta(イタリア語)AgCult
さて、とはいえ
旅好きナナミちゃん
という疑問にお答えして、以下に主要な施設とその無料入場日をお知らせします!
イタリアの主要な国立美術館
今回のこの制度の対象は国立の美術館、博物館、遺跡などです。
有名な美術館でも、例えばバチカン美術館は対象外(=バチカン市国であってイタリアではないため)、フィレンツェのヴェッキオ宮殿など運営元が国立ではないところはこの制度の対象ではありません。
※独自に無料開放日を設定しているところもあります。
また、教会は基本的に宗教施設であって、国立美術館ではないことがほとんどですので、これまたほぼ制度の対象外です。
というわけで、主要都市の地域ごとの対象施設一覧は以下の通りです。
※以下の一覧にはもともと入場料無料の施設は含まれていません。
※無料入場日であっても予約が必要な施設があります。
ラツィオ州(ローマ他)※2020年日程未発表
トスカーナ州(フィレンツェ他)※2020年日程一部更新
- 第一日曜日:1月5日、2月2日、
3月1日、10月4日、11月1日、12月6日 - 美術館週間:(対象日未発表)
- 個別設定日(2019年規定に基づく):3月25日、5月27日、6月2日、6月24日、8月12日、10月11日、10月31日、11月6日
- 第一日曜日:1月5日、2月2日、
3月1日、10月4日、11月1日、12月6日 - 美術館週間:対象日未発表
- 個別設定日:対象日未発表
- 第一日曜日:1月5日、2月2日、
3月1日、10月4日、11月1日、12月6日 - 美術館週間:対象日未発表
- 個別設定日(2019年規定に基づく):3月17日、3月25日、6月24日、8月4日、8月27日、10月11日、10月31日
- 第一日曜日:1月5日、2月2日、
3月1日、10月4日、11月1日、12月6日 - 美術館週間:対象日未発表
- 個別設定日(2019年規定に基づく):3月17日、3月25日、6月24日、8月4日、8月27日、10月11日、10月31日
- 第一日曜日:1月5日、2月2日、
3月1日、10月4日、11月1日、12月6日 - 美術館週間:対象日未発表
- 個別設定日(2019年規定に基づく):3月17日、3月25日、6月24日、8月4日、8月27日、10月11日、10月31日
- 第一日曜日:1月5日、2月2日、
3月1日、10月4日、11月1日、12月6日 - 美術館週間:対象日未発表
- 個別設定日(2019年規定に基づく):3月27日、4月25日、5月9日、6月2日、6月24日、9月29日、10月13日、11月30日
- 第一日曜日:休館日のため対象なし
- 美術館週間:対象日未発表
- 個別設定日(2019年規定に基づく):3月25日、4月25日、6月24日、8月15日、9月8日、10月15日、11月1日、12月8日
- 第一日曜日:1月5日、2月2日、
3月1日、10月4日、11月1日、12月6日 - 美術館週間:対象日未発表
- 個別設定日(2019年規定に基づく):3月27日、4月25日、5月9日、6月2日、6月24日、9月29日、10月13日、11月30日
- 第一日曜日:1月5日、2月2日、
3月1日、10月4日、11月1日、12月6日 - 美術館週間:対象日未発表
- 個別設定日(2019年規定に基づく):3月27日、4月25日、5月9日、6月2日、6月24日、9月29日、10月13日、11月30日
- 第一日曜日:1月5日、2月2日、
3月1日、10月4日、11月1日、12月6日 - 美術館週間:対象日未発表
- 個別設定日:未発表
- 第一日曜日:1月5日、2月2日、
3月1日、10月4日、11月1日、12月6日 - 美術館週間:対象日未発表
- 個別設定日(2019年規定に基づく):3月25日、4月25日、5月1日、6月2日、6月24日、10月2日、11月1日、12月15日
ヴェネト州(ヴェネツィア他)※2020年日程未発表
2019年日程の記載です。
ロンバルディア州(ミラノ他)※2020年日程未発表
2019年日程の記載です。
※予約必須 tel. +39 0292800360
カンパーニャ州(ナポリ他)※2020年日程未発表
2019年日程の記載です。
美術館無料開放日のメリット・デメリット
メリット
やっぱりこれは無料!!ということに尽きるでしょう…
たくさん美術館をまわると、入場料がかさんできます(ローマのローマパスやフィレンツェのフィレンツェカードなど、都市によってはお得なフリーパスを作っているところもあります)。日本の入場料に比べると割安な設定の施設が多いですが、それでも無料にはかないませんよね。
デメリット
でも、デメリットもあります。それは、この対象日には事前予約ができないということ。
誰にでも無料に開放するわけですから、普段だったら入場料が高くて敬遠する地元の人だってこの機会に見たい!と思うわけです。
というわけで、今までの第一日曜日もそうでしたが、特に人気のある美術館などは朝早くからたくさんの人が列を作って恐ろしく並ぶことになります…
ウフィツィ美術館の独自ルール
早朝からものすごい人の列が、美術館のアーチの下をぐるりと回ってさらにシニョーリア広場まで飛び出して…という現状を見かねたのか、無料開放日にはこの整理券がないと入場できなくなりました。
何枚発行されるかというところまでは公表されていませんが、朝7時過ぎから配布が始まるとのこと。予定枚数に達し次第、終了です。
ピサ出身のダニエラ
2020年1月から前日にオンラインで整理券を確保する方法も導入されました。ただし、競争率はなかなか高く、時間との勝負です。
オンライン整理券の手配方法はこちら→ https://firenzeguide.net/uffizi-ingresso-gratuito-clickgo/

ウフィツィ美術館以外はこのシステムがありませんので、現地で並んだ順に入場となります。
どうしても無料で入りたい!!という場合は、この無料入場日を狙って滞在するのもいいと思いますが、せっかくの貴重な時間をひたすら並んで過ごすのはもったいないような気も…
こういった事情もしっかり踏まえて、楽しい旅の計画を立ててくださいね!