フィレンツェは主要観光地が徒歩でまわれてしまうほど、小さな街。
でも、さすがに一日歩き回ると結構疲れちゃったりもします。
そんな時、簡単にパッと次の観光地に移動できたらなぁ…なんて思いますよね。
時々、小さいバスが街中を走ってるよね!あれに乗ったらどこに行くのかなぁ…?って気になってたんだよね
フィレンツェの街なかをトコトコと走る小型のバスは、乗りこなしてみると便利で観光地も見えて楽しいんです!
意外に乗り方も簡単なフィレンツェのバス、ちょっとマスターして使いこなしてみましょう♪
目次
フィレンツェでバスに乗ってみよう!~切符を購入!~
さて、それではフィレンツェのバスに乗ってみたい!!ということで、まずは切符から。
切符の種類
バスの切符は以下があります。
- 一回券 €1,70
- 回数カード(Carnet)10回分 €15,50
※各90分有効
- 運転手より 一回券 €3,00
- SMSで購入 €2,00
※各90分有効
切符の購入場所
切符は以下のいずれかの場所で購入できます。
※Autolinee-Toscane(旧ataf)はフィレンツェの市バス・トラムを含む、トスカーナエリアのバスやトラムを運行する会社の名前です。
自動販売機
トラムの停車駅に自動販売機があります。フィレンツェサンタ・マリア・ノヴェッラ駅周辺にはトラム停車駅が多いので便利!
また、それほど数は多くありませんが、たまに大きなバス停(サンタ・マリア・ノヴェッラ駅やサン・マルコ広場)には自動販売機があります。
※自動販売機はお釣りが最高で5ユーロくらいまでしか出ないので、それ以上のお釣りが必要な紙幣は使えません。
Autolinee-Toscaneの窓口
- 住所:Via Santa Caterina da Siena, 17 50123 FIRENZE
- 営業時間:月-土 5.45-20.20 日 6.25-20.00 祝休み
※入り口は東南側の道路
タバッキ(Tabacchi)
タバッキはタバコ屋さんのこと。街中で写真のような看板の出ているお店です。
SMSで購入
イタリアのSMSを受信できる携帯を持っていたら、SMSで買うこともできます。
やり方は、とても簡単!
番号 +39 4880105 に「Firenze」とショートメッセージを送るだけ。すると、90分有効のチケットが発行されましたというメッセージが届きます。
※契約SIMに残高がある場合。残高が足りないと発行できませんでしたというメッセージが来ます。
【きちんと買えた場合】
【変えなかった場合】
フィレンツェでバスに乗ってみよう!~乗車から降車まで~
乗りたい路線のバス停へ
切符を購入したら、いよいよバス停へ!行き先に注意して、バスが来るのを待ちます。
心配だったら、バスが来た時に運転手さんに行き先を確認すると教えてくれますよ!
電光掲示板の時刻表示があるバス停はほぼその時刻通りに到着しますが、そうではないバス停に掲示してある時刻表はそんなにあてになりません…。
自分の乗りたい番号のバスが来たら、手を挙げて乗りたいとアピール!同じ停留所にいくつもの路線のバスが停まりますから、アピールしないとバスは通り過ぎてしまいます。
ちなみにイタリア人のバスの停め方(手の挙げ方)はこんな感じでやや下気味を指すことが多いです!人差し指だけを出す人も多いです
バスに乗ったらまずは打刻!
切符の種類に関わらず、バスに乗ったらまずはチケットを打刻します。
一回券の場合、黄色い打刻機に差し込み口がついているのでそこにチケットを入れます。すると、ガチャッと音がして日付と時刻が打刻されます。
SMSで購入した場合は、切符の有効時刻が表示されますので、何もしなくてOKです。
カード式回数券の場合は、緑または黄色の機械の下半分にカードをかざします。ピッと音がして、1回分が消費されます。10枚つづりの回数券の場合は、普通のチケットと同じように打刻します。
チケット・コントロールが来たら
不正乗車を防ぐため、チケット・コントロールの人がたまに乗ってきます。途中のバス停から乗ってくることもあるし、既にバス車内にいる場合もあります。バスを降りたところにいることもあります。
彼らは特に制服などを着ていないことがありますのでとても分かりにくいですが、バス会社のIDカードのようなものを身に着けています(ゼッケンみたいなものを着ているときもあります)。
もし、コントロールに会ったら、打刻済みの切符や回数券を提示します。
バスを降りたいとき
フィレンツェのバスは、次の停留所をお知らせする車内放送はあったりなかったり。新しいバスだと車内に電光掲示で次の停留所(Prossima Fermata)が出ています。
降りるときは降車ボタンを押して運転手さんにお知らせします。
万が一、降りたかったバス停を行き過ぎてしまった場合は、次のバス停で降りて歩いて戻るか、反対側のバス停から同じ番号のバスに乗ったら戻れます。チケットは90分以内だったら乗り降り自由なので、思い切って降りてみましょう!
フィレンツェのバスのルートマップ
乗り方がわかったところで、フィレンツェの市内中心部を走る主なバスのルートを見てみましょう!
特に以下のC系統のルートは市内中心部を走る路線で主要観光地を通過していくので、お天気のいい日なんかはただ目的なく乗ったとしても風景を結構楽しめますよ。
C1:リベルタ広場周辺~グラツィア橋周辺
ルート中の観光名所:サン・マルコ美術館、アカデミア美術館、メディチ家礼拝堂、メディチ・リッカルディ宮殿、ドゥオモ、ウフィツィ美術館、ヴェッキオ宮殿など。
C2:ポルタ・アル・プラート駅~ベッカリア広場(中心部を通過)
ルート中の観光名所:フィレンツェSMN駅、ドゥオモ広場、共和国広場、オルサンミケーレ教会、バルジェッロ美術館など。
C3:ポルタ・アル・プラート駅~ベッカリア広場(オルトラルノ地区を通過)
ルート中の観光名所:オンニッサンティ教会、ブランカッチ礼拝堂、ヴェッキオ橋、ピッティ宮殿、サンタクローチェ教会など。
C4:ドゥオモ広場周辺~サン・ニッコロ橋周辺
ルート中の観光名所:フィレンツェSMN駅、ピッティ宮殿、サントスピリト教会、ヴェッキオ橋など。ミケランジェロ広場まではふもとまで行きますが、広場は高台なので坂道を歩いて上がらなければいけません。
12番と13番:フィレンツェSMN駅からミケランジェロ広場
どちらも市街地を囲む大きな道路を走るルートで、所要時間はそれほど変わりませんが、12番の方が昔の城壁跡を眺められたり、緑の多い道を走っていくのでおすすめです。
フィレンツェ一望のミケランジェロ広場。観光の最初におすすめします!時刻表・詳しい停留所情報やその他の路線はAutolinee-Toscaneのサイトで検索できます。
フィレンツェのバス利用時の注意点
切符をちゃんと買って乗り方のコツさえつかんでしまえばとっても楽に便利に移動できるバスですが、いくつか注意点もあります。
スリに注意
混雑したバス車内は人との距離が近くなり、荷物から注意がそれてしまうことも。
貴重品にはしっかりと気を配り、体の前でしっかりと持ちましょう。もちろん、きちんとカバンは閉めておくことを忘れずに。
彼らはプロなので被害にあっても全く気づきません…
切符は正しく使いましょう
前述の通り、不正乗車の罰金は高くつきます。
きちんと購入することはもちろん、打刻も忘れずに!チケット・コントロールは色々な路線の色々な時間帯に現れ、全く予測不可能です。
大きな荷物に注意
特にフィレンツェ市内中心部を走るC路線のバスはとても小さな車体のバスですが、その割に利用客が多く、混雑しがちです。ここにスーツケースのような大きな荷物を持って乗ると、車内のかなりのスペースを占領してしまい、周りからのひんしゅくを買うことに…
特に混雑しているときにご機嫌の悪いマダムと乗り合わせてしまうと、かなり怒られますので(笑)、強心臓でない方はやめておいた方が無難です。
堂々と本人に向かってクレームをつけているマダムに遭遇したこともあります…「あなた、なんなの?こんな狭いのにそんなに大きな荷物持って、追加料金でも払いなさいよ!」「そうよ、罰金取るべきだわ!」「全くあり得ない!!」と、複数人から強く言われ、イタリア語なのでその観光客の方はすべては意味はわかっていませんでしたが、何やら自分が怒られているらしいことは理解された様子。気まずい顔でそそくさと降りて行かれました…
と、そんな色んなことに遭遇するのもバスの面白さのひとつ。
普通の観光だけでなく、色々な体験をしてみたいときは挑戦してみるときっと楽しいい体験ができますよ!