どこをとっても写真映えする、中世の面影を残す街フィレンツェ。
その美しい景色は一度見たら忘れられません。
せっかくだから、どこよりも素晴らしい景色が見られるポイントに行きたい!!オシャレな写真撮ってインスタにアップしたい♡
それならやっぱりミケランジェロ広場か、ドゥオモのクーポラかジョットの鐘楼が有名ですよね。
…でも、人がたくさんいたり並んだりするのはイヤー…。
それなら、そんなあなたにピッタリの穴場写真スポット、ヴェッキオ宮殿の「アルノルフォの塔」がおすすめ。
ここでしか楽しめない景色のすべて!全部見せちゃいます♪
目次
こんな景色が楽しめます
ということで百聞は一見に如かず。
このアルノルフォの塔から楽しめるフィレンツェの景色の一部をご覧ください。
一番高いところからの大パノラマ!
まずはここからの景色。
ドゥオモをいちばん大きく、かつ綺麗に撮るのはこの場所からが一番いいかも。
なぜなら
- クーポラ(ドゥオモの上の円屋根部分)に上ると、自分がその上にいるため、当然ドゥオモの写真を撮ることはできない。。
- ジョットの鐘楼からだと、クーポラの大迫力のアップは撮れますが、近すぎてドゥオモ全体を収めることはできない。。
- ミケランジェロ広場からはちょっと遠いから、街並みの中にある姿を撮るのがベスト。
この一番上の部分からだと、こんな風にフィレンツェの街並みの中にある美しいドゥオモの姿をきちんと収めることができます。
ちゃんと写真撮影台も設置されていますので、セルフィ―を使って一緒に写ることもできますよ!
この場所はもともと見張り台として使われていた場所。
だからこんな要塞らしいトゲトゲのところも間近で見れるのが、面白い!
これより上は閉鎖されているので、一般観光客が上ることはできません。
塔上部の張り出し回廊
今度はここ!
ここはさっきのところと1階分ぐらいしか変わらないので、景色もそれほど変わりません。
ただ一番上のところは安全上の理由で近づけない方角がありますが、ここは基本的にどの方角にも向けます。
これは、南側のアルノ川の方角。
左寄りの奥の方にサン・ミニアート・アル・モンテ教会が見えます。
柵の外には窓ガラスなどなく、そのまま外。空気と風を感じられます!
ロンダからの景色
次はここからの景色!
ロンダというのはイタリア語でronda=「パトロール、巡察」を意味します。
なのでこの部分の名前は「巡察用連絡豪(Camminamento di ronda)」、つまりパトロール用の通路。
ゆったりと幅広い通路で風を感じながらの、まさに空中回廊をお散歩です。
この部分からの景色はこんな感じ。
だいぶ下がってきて、クーポラの下の丸窓あたりと目が合うような高さになってきました。
ここからは、ウフィツィ美術館を真ん前に見ることができます。
ウフィツィの3階にあるカフェ(ランツィの回廊の上部)も間近に見ることが可能。
ここは昔、メディチ家のフランチェスコ1世がつくった庭園付きテラスでした。
(今は庭園は撤去され、テラスでカフェが営業されています)
ここで音楽を楽しんだり、歓談したりしていたようです。
それと、ここから見られるシニョーリア広場の景色はなかなかのもので、なんだか天上人になって下界を見下ろしている気分に。笑
ちなみにこの風景に見覚えのある方もいらっしゃるかもしれません。
ここは、2016年に公開された映画「インフェルノ」の冒頭のシーンで、男たちに追い詰められたゾブリストが身投げするシーンに使われています。
設定では先ほど写真がでてきたバディア・フィオレンティーナの塔から身投げしたことになっていますが、映像ではここからの落下する様子が使われています。
穴場のここだけ写真スポット
鍵穴からのぞくフィレンツェ
私が一番お気に入りなのはこの場所。
この鍵穴のような小さな穴は、この空中回廊の中にいくつか開けられています。
やっぱりこのドゥオモが見える方角のものは、まるで鍵穴から景色をのぞきこんでいるみたい!
この写真はここでしか撮れません。
「この写真、どこで撮ったの?」って話題になりそう!
この穴、一応目的としては、本来要塞としての機能を持つ場所だったので、ここから鉄砲を撃つための場所、のはずです。
でも建築から700年たった現在、私たちを楽しませてくれる素敵な役割に変わりました!
あのダヴィデくんの頭が見える!
空中回廊の途中には一部ガラス張りになって地上が見えるところも。
ちょうど、宮殿の正面入り口側のあたりにあります。
ここからはダヴィデくんを見下ろすという不思議な光景。
このダヴィデくんはレプリカですが、いつも見上げる彼を頭側を見るっていうのはなかなかレアですね。ちょっと遠いのが残念です。
ヴェッキオ宮殿・アルノルフォの塔をおすすめする理由
おすすめ理由その1:上るのが楽!!
フィレンツェの景色を上から楽しむスポットは、最初に挙げたクーポラ、ジョットの鐘楼などもありますが、最大のネックは階段。
そう、これらの歴史的建造物にはエレベーターなんて近代的なものはありません。
上にあがりたかったら階段をのぼるのじゃー!!
というわけで、クーポラなら463段、ジョットの鐘楼なら414段。
オフィスビルなら1階で15~20段ぐらいが標準らしいので、25階~30階ぐらいのビルに階段で上ることを想像すると…
無理…!!!!
まぁ景色を楽しみながらゆっくりなので、最終的には上れるんですが、普段避難訓練でもない限りこんな階段を上り下りすることはないので結構キツイですよね。
それがこちら、アルノルフォの塔なら…
もちろんここにもエレベーターはありません(宮殿3階までアクセスするエレベーターはあります)が、ここに至るまでの道のりはかなり楽なんです。
ちなみにフィレンツェの建造物の高さは公式発表で
- ドゥオモのクーポラ(114m)
- アルノルフォの塔(ヴェッキオ宮殿)(95m)
- ジョットの鐘楼(84.7m)
というわけで上る苦労は少なめなのに、華々しく高さ第2位なんですよ♪
塔への入り口はヴェッキオ宮殿3階の「ユリの間(Sala degli Gigli)」を出たところからスタート。
最初の階段はこんな感じでゆったり広い階段です。
これを上りきると、ちょっと素朴な階段の登場。
ここは幅が大人一人分、端に寄ればすれ違える程度です。
この階段を37段(Azu調べ)上って…
ロンダに着きました!
ここをしばらく楽しんだら、さぁ、いよいよ塔の上を目指します!
塔の中とはいっても、各階ごとに光が取り入れられる設計になっていますので、全然暗くありません。
途中、昔々は反逆者などを閉じ込めていた独房が出てきます。
ここに入ったことのある歴史上の有名人は、コジモ・イル・ヴェッキオ・ディ・メディチ、サヴォナローラがいます。
がんばって上りきると、上の張り出し回廊に到着!!
ここまではロンダから合計188段(Azu調べ)。
そして、残り25段をがんばればいちばん上に到着です!
階段が全体に広いのと、休憩ポイントがちょこちょこ出て来るので、そんなにしんどさを感じません。
階段数は全部で約270段。他の2つと比べるとぐっと楽に感じますね!
クーポラだと大人一人がギリギリのらせん階段の場所も多いし、光も入らないから、上りやすさは段違いにこっちがおすすめ!OK?
おすすめ理由その2:子ども連れでも大丈夫!!
お子さんの年齢が6歳以上なら一番上でも行けます。
18歳未満は大人の同伴が必要だよ!
※クーポラやジョットの鐘楼は特に年齢制限はありませんが、階段の狭さや、上り下りの大変さを考えるとこちらの方がおすすめ。
まるで昔、お城に住んでいた偉い人が見下ろしていたかのような世界観は子どもでも一緒に楽しめます!
唯一のデメリット
それは、雨だと登れないこと…。
お天気に左右されるのは非常に残念なんですが。
でも、雨天でもロンダまでは上がれます!
しかもこの場合、入場料は気持ち(2ユーロ)安い!笑
ロンダからの景色でも十分にフィレンツェの街並みが楽しめますので、ヴェッキオ宮殿の素晴らしい内装を堪能しつつ、この景色も一緒に楽しんでみてください♪
アルノルフォの塔へのアクセス、営業時間、入場料などの情報はこちら
ヴェッキオ宮殿、アルノルフォの塔、古代ローマ劇場遺跡