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フィレンツェ一望の『ベルヴェデーレ要塞』美しいパノラマが楽しめる写真スポット!

ベルヴェデーレ要塞 1590-1595 ベルナルド・ブォンタレンティ

フィレンツェで一番高い建物、知っていますか?

 

そう、もちろんドゥオモのクーポラ!高さは114m。ちなみに、以下3位まではこうなっています。

フィレンツェの絶景スポット高さベスト3!

  1. ドゥオモのクーポラ(114m)
  2. アルノルフォの塔(ヴェッキオ宮殿)(95m)
  3. ジョットの鐘楼(84.7m)

 

それぞれどこから眺めてもフィレンツェの街が眼下に広がる、それはそれは美しい景色です。

 

そしてこの1~3位を一度に眺めることのできる場所があります。

 

ひとつは、ミケランジェロ広場。ここからは絵葉書のようなフィレンツェの美しい景色が一望できます。

 

フィレンツェの街を一望できるミケランジェロ広場より。フィレンツェ一望のミケランジェロ広場。観光の最初におすすめします!  

そしてもうひとつが、ボーボリ庭園の一角にある『ベルヴェデーレ要塞』。

 

「ベルヴェデーレ(=展望台)」というその名の通り、そこからしか見えないフィレンツェ一望のパノラマは、感動ものです。

フィレンツェのベルヴェデーレ要塞

『ベルヴェデーレ要塞』はここにあります。

 

かつてメディチ家やロレーナ家、サヴォイア王家が暮らしたピッティ宮殿の庭、ボーボリ庭園の隅の方にある星形のスペース。

 

もともと小高い丘になっているボーボリ庭園の中でも、一番高い場所に設置された、フィレンツェの外側からの敵の襲来を見張り、備えるための要塞でした。

 

19世紀後半まで、フィレンツェの旧市街はぐるりと壁に囲まれていました。

 

このベルヴェデーレ要塞は、その壁の一部をなしていた、街のいちばん南端の部分だったのです。今でも壁の一部が残っているのが見えます。

 

ベルヴェデーレ要塞へ続く城壁跡

ベルヴェデーレ要塞へ向かう、かつての街を取り囲む城壁跡

 

 

ベルヴェデーレ要塞の歴史

この要塞が建設されたのは1590~95年のこと。

 

設計・建設したのはベルナルド・ブォンタレンティ(Bernardo Buontalenti / 1531 – 1608)、メディチ家お抱えの宮廷建築家でした。

 

彼に建設を注文したのはフェルディナンド1世(Ferdinando I de’ Medici / 1549 -1609)。メディチ家の初代トスカーナ大公コジモ1世の三男で、兄フランチェスコのあとを継いでトスカーナ大公になりました。

 

ガイド学校の先生カテリーナ

人物相関図についてはこちらの記事が面白いかも♡
ビアンカ・カペッロ、毒殺か病死か?謎とスキャンダルに満ちた世紀の美女の物語。

 

ガイド学校の先生カテリーナ

ちなみにフェルディナンドの趣味は貴金属と武器のコレクション、ヴェッキオ橋を今みたいにジュエリーショップでいっぱいにしたのは彼の趣味なのよ~

 

ヴェッキオ橋(ポンテ・ヴェッキオ) 1345ヴェッキオ橋の歴史-「古い」だけあって、歴史エピソードてんこ盛り!

 

フェルディナンドは、メイン住居をそれまでのメディチ一家が使っていたヴェッキオ宮殿から、ピッティ宮殿に移します。それに伴って、大公の住まいを外敵から守るという目的のため、この要塞の建設を依頼したのでした。

 

当時の様子はこんな感じ。

 

 

手前の真ん中がピッティ宮殿、左奥に見えるのがベルヴェデーレ要塞です。

 

ピッティ宮殿はフェルディナンドの息子コジモ2世以降の世代に拡張工事が行われるので、当時はまだ、今に比べるとそれほど大きくないサイズですね!

 

ベルヴェデーレ要塞の中はこんな感じ

ベルヴェデーレ要塞

要塞という性格上、敷地や建物は小さく、必要最低限のものしかない殺風景な雰囲気です。

 

ガイド学校の先生カテリーナ

緊急時に高貴な人々が逃げ込んだり、普段は見張りが置かれているくらいの場所だからね~

 

要塞の上には建物がポツンとあって、現在はカフェとして営業。

壁の中には迷路のような通路。

 

敷地のすぐ下にはボーボリ庭園や、オリーブ畑などの農地など、緑豊かな風景が広がります。

 

はるか遠くにはサン・ミニアート・アル・モンテ教会も見えます。

 

そして、やっぱりフィレンツェ市街中心方向の景色は見事!

 

高さ1~3位の建物に加え、バディア・フィオレンティーナ(フィレンツェ大修道院)バルジェッロ国立博物館の塔も見えます。

 

ベルヴェデーレ要塞 1590-1595 ベルナルド・ブォンタレンティ

ベルヴェデーレ要塞からフィレンツェ市内一望

 

要塞なので遠くからの敵の来襲と見張りが第一目的なんですが、当時既にドゥオモ他、これらのフィレンツェベスト3は出来上がっており、街の規模はここまで大きくないにしてもそれは見事な眺めだったことでしょう。

 

これらの建物はすべて今から約600年以上前に建てられたものばかり。

 

フィレンツェの特に中心部分、歴史地区では建築(改築)に関する制限が非常に厳しく、特に外観に変更を加えることはほぼできません

 

その昔にこれだけの規模を建てる技術を持っていたことにも驚かされますが、それをきちんと今日まで維持してきたフィレンツェ人たちの努力もまた、称えられるべきですね。

 

かつて閉鎖されていたベルヴェデーレ要塞

フィレンツェの景色を楽しむのにとってもおすすめの場所なんですが、かつて長らく閉鎖されていた期間がありました。

 

これは、要塞に悲しい歴史があるから。

 

もともとはこのベルヴェデーレ要塞も、ボーボリ庭園の一部として一般公開され、特に夏は夜遅くまでバールやリストランテ、ディスコも営業していたナイトスポットでした。

 

でも、ご覧の通り、要塞の縁はもういきなり外壁で、つまり、とっても危険なんです。

 

 

この縁からの転落事故はずっと起こっていたのですが、2000年代初頭、ここから若者が転落して亡くなってしまうという事件が2件も起こってしまいました。そして、ついにフィレンツェ市はこの要塞を閉鎖することを決めます。

ベルヴェデーレ要塞入り口

入り口横に追悼の花が置かれています

 

それからは、展示・企画展があるときなど、ごくわずかな機会を除いては要塞は閉鎖されるようになりました。

 

それでも、2019年の3月には、「一年中訪問可能な場所になるかも!?」というニュースが伝えられました。

参考 Forte di Belvedere, nuova vita: polo di arte e cultura aperto tutto l'annonove da Firenze

2019年夏の企画展「Listri e Rivalta」

フィレンツェと言えばルネサンスを中心とする中世~近代のイメージがどうしても強いですが、最近では芸術の都として現代美術の発展にも力を入れています。

 

2019年に予定されている企画展は、フィレンツェ生まれの写真家マッシモ・リストリ(Massimo Listri)と彫刻家ダヴィデ・リヴァルタ(Davide Rivalta)の作品で構成される現代美術空間。

 

マッシモ・リストリは建築とその空間を中心とした写真に定評のある写真家で、ダヴィデ・リヴァルタはブロンズ製を中心にどこまでもリアルを追求した実在の動物をモチーフに制作活動を行っている彫刻家です。

 

ベルヴェデーレ要塞の広々とした空間に、思いもよらない新たな空間が出現するユニークな展示になりそうです。

Listri e Rivalta
期間:2019年6月末 〜 2019年10月 ※開館時間・入場料等詳細未発表
公式サイト:未公開

ベルヴェデーレ要塞
期間:2018年6月2日 〜 2018年10月14日
公式サイト:http://musefirenze.it/en/mostre/gong-eliseo-mattiacci-al-forte-di-belvedere/
 

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