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フィレンツェのドゥオモを意外な角度から鑑賞!大聖堂上のテラス通路ってどんなところ?

大聖堂上の通路テラス

フィレンツェの「顔」といえばやはり、ドゥオモ(サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂)
街の中心にあることもあり、観光に来たら必ず立ち寄る場所のひとつです。

この上の通路は大聖堂美術館主催のツアーに参加することで、見学可能です。
なかなか機会は少ないですが、普通の観光ルートとは違った景色が楽しめるところ。貴重な体験となった、ルートの様子をご紹介します。

MEMO

個人でのアクセスはできず、大聖堂美術館主催のツアーに参加しなければ入場できません(2023年12月現在、対象ツアーの催行なし)。

大聖堂上のテラス通路とは

サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂を正面から見ると、ファサードの左右両サイドが水平になっています。

フィレンツェの大聖堂上のテラス通路

ここは教会内部だと「側廊」と呼ばれる場所です。
この上の部分、下からだとあまり見えないので気づきにくいのですが、実は幅1m少しの通路になっていて歩くことができるんです。

大聖堂上のテラス通路

この通路は大聖堂上部をぐるりと一周する空中回廊。北側と南側、併せて140mほどの長さがあります。

地上からの高さは約32m。114mのクーポラや95mのアルノルフォの塔、84mのジョットの鐘楼などには及びませんが…

Azu
Azu

その分、階段が150段と控えめなのが嬉しい!
※エレベーターはありません

街のパノラマは他の場所からの方が遠くまで楽しめますが、ここからでないと楽しめない景色が色々なのが魅力的。

例えば…

フィレンツェのクーポラを見上げる

クーポラを真下から見上げるショットや

サン・ジョヴァンニ洗礼堂をテラス通路から見下ろす

サン・ジョヴァンニ洗礼堂を上から間近に見下ろした姿も。

大聖堂上のテラス通路

それから、内部が実は質素なこの大聖堂、普段はわずかな装飾を見るのみですが、ここからは大きなステンドグラスのサイズがよくわかります(ステンドグラス自体は裏から見ることになるのでデザインはほとんどわかりません…サイズ感を楽しんで!)。

その他、かなり近くで見るので大理石が組み合わされている様子や、屋根瓦なども。

実はこの通路、一般に公開されたのはわずかに35年ほど前のお話。

基本的に、主な使用目的は大聖堂のメンテナンスだったので、修復に関わるものなども確認できます。
通路を通るときに見える大きなテラコッタ製の鉢もその一つ。
雨水を貯めておき修復作業に利用するほか、必要な道具を収めるためにも活用されているんですよ。

テラス通路の鑑賞ルート

入口

フィレンツェのドゥオモ アーモンドの扉

入口は大聖堂北側『アーモンドの扉』。クーポラへ上る場合と同じ場所です。

屋外通路へ

フィレンツェ ドゥオモ上のテラス通路

螺旋階段を上りきったら、屋外へつながるドアから外へ。

大聖堂上の通路テラス
ブルネレスキの肖像

ここに来ないと見えない、クーポラの設計者ブルネレスキの肖像も!

再度ドゥオモ内部へ

この次はいったん、ドゥオモ内部に戻ります。

ドゥオモ内部

今度はこのステンドグラスの真下。間近で見ると、改めてその巨大さにビックリすること間違いなしです!

この高さからドゥオモ内部を見下ろすというのは不思議な感覚ですね。

出口

そして再び屋外通路へ出て、今度は南側通路を通って、出口へと向かいます。
ここからはジョットの鐘楼が至近距離で見えるポジション。
螺旋階段を下って出口へ。こちらもクーポラから降りてくる人と同じ出口になります。
クーポラの真下も通路はぐるりと続いていますが、ここにはアクセスできません。

クーポラの姿を見ることができつつ、「クーポラに一番近づける場所」です。

↓そうそう、昔々、ミケランジェロ作のダヴィデくんが置かれる予定だった場所もわりと近くで見えますよ。

ダヴィデくんの話について詳しくはこちら!

ダヴィデ像 ミケランジェロ・ブォナローティ, 1501-1504 アカデミア美術館, フィレンツェ フィレンツェNo.1イケメン!?ミケランジェロ作ダヴィデ像【後編】魅力と秘密を徹底解説!