思い出に残るイタリアの旅、ご案内します。~詳しくはこちらをクリック

フィレンツェで「一番」美味しいスキアッチャータ・アッラ・フィオレンティーナ、2023年その栄光に輝いたのは!?

イタリアの2月といえばカルネヴァーレ(=カーニバル)
 

歴史衣装を身にまとった美しい人びとが闊歩するヴェネツィアのものが有名ですが、実はカーニバル自体はキリスト教の最も大事な宗教祝日のひとつ、Pasquaパスクァ(=復活祭、イースター)と結びつく行事なんです。
 

カーニバルの前に、まず、『復活祭』から。

復活祭とは、神の子イエスが人々の代わりに罪を負って十字架にかけられ処刑され、3日後に復活したことを祝うお祭りです。
それで、復活祭前の40日間はQuaresimaクァレジマと言って、いずれ来るイエスの苦難に思いをはせて神と自分の信仰について深く考え、自分を浄化する期間と定められていて、伝統的にこの期間は食べることを抑制するなど、禁欲の期間とされています。

フィレンツェ人のポールくん
フィレンツェ人のポールくん

今はだいたいの人が普通に食べてまーす

そして、カーニバルとはその禁欲期間に入る前にたくさん食べたり飲んだりするぞ!という期間です。

ということで、カーニバル期間にはその時だけしか食べられないお菓子が全国各地に色々あるんですが、中でもフィレンツェでとても大事なのが『スキアッチャータ・アッラ・フィオレンティーナ』。

Azu
Azu

期間中は、毎日とは行きませんが見かけたら食べたくなります…毎年、4~5回ぐらいは買うかな…

ということで、毎年、ベスト・スキアッチャータ・アッラ・フィオレンティーナTOP3が発表されているんですが、果たして今年受賞したのは…!?

『la miglior schiacciata alla fiorentina』一番美味しいスキアッチャータ・アッラ・フィオレンティーナ

このイベントは、その名の通り「フィレンツェで一番美味しいスキアッチャータ・アッラ・フィオレンティーナ」を決めよう!というコンテストで、今年2023年で12回目を迎えます。
 

審査員にはフィレンツェの料理学校『コルドン・ブルー』の創始者であるCristina Blassi氏やケータリングサービス会社創始者のGuido GUidi氏ほか、イタリア料理業界の著名人が名を連ねています。

スキアッチャータ・アッラ・フィオレンティーナとは

普通、「スキアッチャータ」と言えば、パニーノなどに使われるパン(フォカッチャとも言います)を指します。
こんな感じのもので、甘くはなく、塩っ気があります。

スキアッチャータ
スキアッチャータ

でも「スキアッチャータ」の後に「フィオレンティーナ(fiorentina)」とついたら…
こうなります!!

スキアッチャータ・アッラ・フィオレンティーナ
フィレンツェ人のポールくん
フィレンツェ人のポールくん

それは、「schiacciataスキアッチャータ」とは踏みつぶされた(もの)、押しつぶされた(もの)、という意味だからでーす

材料は小麦粉、砂糖、卵、牛乳、オリーブオイル、オレンジ、酵母ととてもシンプル!
上にもお砂糖がたっぷりふりかけられて、甘いんですがとっても美味しいんです😍

フィレンツェ人のポールくん
フィレンツェ人のポールくん

まず、焼きあがったあとの高さが3cmを超えてはいけませーん。そして柔らかくないとだめでーす

見た目通り、カステラのような甘い食べ物なんですが、間にクリームを挟んだものもあります。

スキアッチャータ・フィオレンティーナ クリーム入り
スキアッチャータ・フィオレンティーナ クリーム入り

一般的にはあっさりめのカスタードクリームが多いですが、お店によっては生クリームやレモンクリームがはさんであることもあります。

イベントの概要

コンテストの参加希望パスティッチェリアは60を超え、催行するFestival delle PasticcerieとCasa della Nellaは予選を行い、約半分に絞りました。
 

ちなみにこのFestival delle Pasticcerieという団体は、今回のコンテストの他にも秋のブドウが収穫される頃のお菓子スキアッチャータ・コン・ルーヴァや、フィレンツェ風ズコット、カントゥッチ・ディ・プラートの一番美味しいパスティッチェリアコンテストも主催しています。

参考 Festival delle Pasticceriefacebook

そしていよいよ、2023年2月16日、決戦結果が発表されました!

2023年TOP3とエントリーのパスティッチェリア

発表された今年のTOP3はこちら。
上位3者には記念品として盾と羊皮紙の賞状、お菓子作りの原材料購入のためのバウチャーが贈られたそうです。

2023年、1位に輝いたのは『Stefania』

市街中心地から東、フィレンツェSMN駅から一駅のCampo di Marte駅が最寄りです。

Stefania / ステファニア
  • 住所:Via Guglielmo Marconi, 26 rosso, 50131 Firenze FI
  • 電話番号:055583040
  • 公式サイト:https://www.pasticceriastefania.it/
  • 営業時間:火-土 7:30-13:00, 16:00-19:30 / 日 7:30-13:00
  • 休業日:月曜日

2023年2位『Pegaso』

アルノ川の南側、庶民的でお手頃価格なトラットリアも多いエリアです。

Pegaso / ペガソ

2023年3位『Giorgio』

こちらは昨年の優勝者。コンテストの常連で、味はお墨付き!
レストランもあるので、火曜日から土曜日のランチと金曜日&土曜日のディナーも楽しめます。

Giorgio / ジョルジョ
  • 住所:Via Duccio di Buoninsegna, 36, 50143 Firenze FI
  • 電話番号:055710849
  • 公式サイト:http://www.pasticceriagiorgio.it/
  • 営業時間:火-土 7.00-20.30/日祝 7.00-13.30
  • 休業日:月曜日

その他のエントリーはこちら

以下は予選を通過した強豪パスティッチェリア!惜しくも今年の入賞は逃しましたが、昨年やそれ以前の入賞者も含まれています。
また、スキアッチャータ・アッラ・フィオレンティーナ以外のお菓子コンテストでTOP3に入賞したところもあります!
入賞こそしていなくても、お味は一定以上の水準ではないかと…!もし行く機会があれば、ぜひ試してみたいですね♪