ここ数日、少々寒い日が続いたためか、体調を崩していました。
体調がすぐれないときって、普段考えないことが頭に浮かんだりするんですよね。。
まぁ大半が特に役に立たなかったりするんですが、もしかしたらいつか世紀の大発見をするかもしれない。笑
目次
イタリアの暖房事情
そもそもどうして体調を崩したのかっていうと、ここ最近急激に気候が冬に向かって(っていっても例年よりはかなり遅めでした)、一気に温度が下がったためかと思います。
寒いなら暖房入れたらいいじゃん・・・と思ったそこのアナタ。甘い!!!
イタリアは、電力の自給率がとても低い国です(約2割程度)。
日本のようにエネルギー資源を輸入して自家発電(原発など)する形態と違って、原発を持たないイタリアではメインは火力発電、不足する電力はフランスやスイスから輸入しています。
つまり、電気代が高い!!!
なので基本的にエアコンがついている家庭はかなり少ないです。
夏は扇風機、冬は次にご紹介するテルモシフォーネ、山の方にある家では暖炉が現役だったりもします。
標準装備の暖房器具
ヨーロッパのホテルなどで見たことある!っていう方もいらっしゃるかと思いますが、このテルモシフォーネ(Termosifone)という器具がイタリアの家庭で一般的についています。
この器具の後ろの壁に通された水道管から熱いお湯が注ぎ込まれ、一度つけるとずーっとポカポカ。じわ~っと部屋全体をあたためてくれるので、意外と、そばにいなくても部屋全体が温まったりします。
ただし!!
これのシステムがセントラルヒーティング、つまり自分で好きな時につけたり切ったりできません。※建物によります。
もし、自分でコントロールできるようなら、上の端っこについている取っ手みたいなものを全開にするとお湯がたくさん流れ込み、ポカポカ動き出します。蛇口みたいなものですね。
また、それとは別にお湯の温度を調節したり、室温が何度以下になったら動くようにするのか、という設定をするパネルがあります。
我が家では、大家さんがそのスイッチを管理していて、まぁ言ったら大家さんのお心ひとつ・・・ていうか、ここ最近全然会わなかったのでそれを言う機会もなかったんですけどね。
しかし今朝、突然ついていて大感激でした!!「あ~よく帰ってきたね~♡」みたいな。
それとやっぱり国全体でエネルギーが不足しがちだからか、フィレンツェ市では11月になるまでこのテルモシフォーネをつけてはいけないという条例があるそうです。
まあこれは守るかどうかは各家の大家さんとか管理人次第。寒がりな人はサッサとつけています。
補欠の暖房器具
これ、名前なんていうのか…
コンセントにつないで、スイッチを入れるとブォ~って暖かい空気が送られてくるっていう、「ファンヒーター」かな?
とにかくこれもとっても暖かくしてくれてお役立ちなんですが、問題が一つ。
電気の消費量が大きい!
電気代の問題もそうなんですが、我が家は築数百年の代物なので(フィレンツェ市内は大体どこもそんな感じなんです)、それを改築して住み続けてきているので如何せん電気の容量が少ない。→普段使わないものを使うと容量オーバーになる→ブレーカーが落ちる。
ということになります。
さすがにこれひとつで落ちるほどじゃないんですが、例えば洗濯機や電子レンジ、ドライヤーなど他の電化製品と一緒に動かすとすぐにブレーカーが落ちるっていう、あったかいけどちょっと困ったちゃんです。
やっぱり最強!?先人の知恵
ということで、電気を使わない先人の知恵に頼りましょう。
日本にいた頃に湯たんぽってあんまり使ったことなかったんですが、これはスゴイですね!
寝る前に沸騰したお湯をいっぱいに入れて、お布団にほんの数分入れておくだけで、ぬくぬくのお布団にすぐに入れます♡
しかも割と暖かさが持続して、翌朝になってもほんのり暖かみが残っています。
空気も乾燥しないし、頭寒足熱が実行できるし、なかなか優れものだと思います!!
秘密兵器は・・・
お家に毛皮がモフモフの動物がいて、抱っこさせてくれる子なら一緒に寝ると暖かいでしょう。
ちなみに我が家にいる子はナデナデは大好きだけど抱っこが大嫌いなので、無理です。
あとデメリットとしてはお布団が毛でいっぱいになってしまうことかな・・・
まとめ
ということで日本と比べると非常に電力が少ない国に住んで、暮らしもアナログになりました。
そもそもコンビニもないし、駅も自動改札じゃないし(都市部の地下鉄など一部は導入済み)、色々なところがアナログではありますが、それはそれで慣れれば生きていけるものです。
とはいえ、やっぱり旅行するときに色々不便なのとか、寒い思いをするのは困ると思うので、冬場にイタリア旅行するときは、私たちの国が誇る伝家の宝刀ホッカイロを持参すべきですね。
余ったら現地の人にあげると喜ばれます。
イタリア人含め、外国の人はカイロを見たことがない人も多く、どうやって使うのかを教えると目を輝かせて大騒ぎすること間違いなし!!