前回の記事でメリットとデメリットを考えつつ、イタリア個人旅行のおすすめをしたわけなんですが、やはりいざ実行!となるとやっぱりちょっぴりの心配がありますよね。
個人旅行の注意点、プロの観光ガイドの目から見た注意点をお伝えします!思いのままに旅をしたいあなた、必見ですよ。
目次
イタリア個人旅行の心配なところ
①イタリアの治安って…?
やっぱり住み慣れた日本と違って外国だし、初めての場所だから気になるところですよね。
でも、現代はネットやガイドブックで情報収集がいくらでもできる時代!
出来る限り、しっかり情報収集をしていきましょう!
治安のいい場所、悪い場所
治安レベルでいうと、(個人的な感覚ですが)日本とそう変わらないのではないかと思います。
(むしろ、昨今では日本でちょっとぞっとするようなニュースも増えてきたので、イタリアの方が安全では…とさえ思うことも)
都市部のミラノやローマは人も多い分、要注意人物がいたりもしますが、大半の場所は普通の人が普通に暮らしています。
気を付けるべき場所は日本国内と同じ。
ひとけのない夜道は歩くべきではないし、怪しげな雰囲気の通りには入らないこと。
- 地下鉄(ローマやミラノ)、近距離のバス→慣れている人でもスリにあいがち
- ドゥオモ広場やイベント会場など、人ごみの場所→同じく、あっという間にスリにあう可能性
- なれなれしく、無駄に話しかけて来る人→簡単な日本語で親しげに話しかけてくる人は要注意
- 危険と言われているエリア
残念ながら地下鉄やバスには手練れのスリがいる可能性が高いです。特に人が多い列車の昇降口付近は要注意。大きな荷物を持っていると観光客とすぐにわかって狙われやすいです。貴重品は必ずファスナーなどできちんと閉められるバッグに入れ、かつそこに手を置いておきましょう。本当に一瞬で必要なものだけを抜き取って行きますよ!
そして、無駄に話しかけて来る人にいい人はいません。断言します。
大体目的は、話に気を取られているうちに何かをかすめとるか、変なもの(ミサンガとか)を押し売りしてくるか、署名詐欺に誘導するか、ぐらいでしょう。
フィレンツェでよく見かけたり聞いたりする詐欺、軽犯罪についてはこちらもご参考に。
フィレンツェ旅行を楽しく安全に!治安と注意すべきこと、現地のマナーなど。
旅好きナナミちゃん
よく一般的にそう言われますが、南にも色々あります。
有名なのはナポリ。確かに、場所によってはあまり安全ではない場所もあり、街がハッキリと分かれていて、高級なエリアとそうでないエリアが区別されています。
でも、同じ南でも東のアドリア海側、プーリア州やモリーゼ州、アブルッツォ州などなど、実際に訪れてみた感覚からすると、とにかく普通ののんびりした田舎という感じ。そんなにびくびくする必要はないと思います。
田舎の方へ行くと、日本の田舎と同じような感じ。はるばる海を越えてやってきた外国人がとても珍しく、親切にしてくれる人も多いです。
なお、イタリアも日本と同じく銃は禁止です。銃の携帯が許されているアメリカの州に比べたら突如銃撃戦に巻き込まれる可能性は低いでしょう。
英語は通じるのか?
旅好きナナミちゃん
確かに、日本人って世界的に見ても本当に英語に苦手意識が強いですよね。
本当は中学レベルの英語がわかれば、全然コミュニケーションには問題ないんですが、つい「ちゃんと喋らなきゃ!」って思っちゃう気持ちから、いざとなると言葉が出なかったり。
でもイタリア人はコミュニケーションに重きを置きますから、正しく喋れていなくても伝えようとする姿勢をとても評価してくれます!(いちばんいいのはイタリア語を少しでも覚えて行くことですが…)
ちなみに英語は、ミラノ・ローマ・ヴェネツィア・フィレンツェなどの主要観光地や空港は大体通じます。
イタリア人の英語もそんなに上手じゃないことも多いですが、でも観光英語なら大体大丈夫。
正しく話すことよりも、伝えたいことを堂々とした態度で話すことが大事です!!
いきなり地方の街や村にチャレンジする!というあなたは、念のためにイタリア語をいくつか覚えておいた方がベターです。田舎の方ではバスの運転手さんなども英語を話さなかったりするので、行き先を伝える方法ぐらいは頭に入れておきましょう。
初歩イタリア語12選!旅行に役立つイタリア語、これだけ言えれば充実の旅間違いなし☆
②やっぱり費用は高くつく…?
これは個人旅行の最大の魅力、「自由に行動できること」の金額と考えると仕方がないですよね。
大手旅行会社のツアーは、年間契約などで大量に航空券などを安く抑えてあったりするので、全体の費用は抑えられがちです。
ただしその分、不自由さはつきまといます。
また、ツアー内容から少し変更したり、オプションをつけたりホテルのランクを上げたりするとすぐに値上がって結局個人旅行と変わらなくなったりも。
ホテルは色んな比較サイトを使えば結構安く予約できるところが多いですよ。
最近では航空会社のサイトから直接チケットを買えるようになっており、別サイトを通すよりも確実で金額が抑えられることすらあります。
是非一度、航空会社のサイトを検索してみてください。
料金は、一般的に
日系 > ヨーロッパ系 > 中東系・アジア系
の順が多く、ヨーロッパ系の航空会社が移動時間も短く負担が少ないことが多いので、個人的にはおすすめです。
ここはとにかく工夫と努力!色んなツールを駆使してみてください。
費用を抑えるコツはこちらのページもどうぞ。
イタリア旅行決めたらまず予約!これだけは知っておきたい航空券選びのコツ。
③日本からできる手配と準備
色々な予約や手配
出発前に日本でできる手配は、こんな感じです。
- 電車・長距離バスなど移動手段の確保・予約
- ホテルの予約
- 美術館やレストランなどの予約
日本と違って、イタリアを含むヨーロッパでは時間がのんびり流れています。
駅に行けばすぐに電車に乗れる、みたいな感覚だと時間をロスしてしまうかもしれません(希望の行き先の電車は1時間後…とか)。
慣れないところで慣れない言葉で格闘するよりは、ネットでなんでも調べられるこの時代、是非活用して、出発前に時間を使ってしっかり準備しましょう。
ガイド学校の先生カテリーナ
例えばローマ-フィレンツェ間は当日買うと70ユーロ、3か月前なら18ユーロ、って具合です。
※時間帯や列車によって変わります。
海外初心者でも大丈夫!1からわかるイタリア国内移動方法【電車、バス、タクシー、ハイヤー】
美術館なども同じく、例えばフィレンツェのウフィツィ美術館は世界中から観光客がやってきますので、観光シーズンが始まるやいなや1時間待ちの列、などは当たり前。旅行中の貴重な時間を列に並んで過ごすくらいなら、お家で予約をすませちゃいましょう。
フィレンツェの国立美術館(ウフィツィ美術館、アカデミア美術館ほか) オンライン予約方法
また、初めての場所では、ガイドブックとGoogleマップで歩くよりも、あらかじめルートや希望を伝えて現地在住日本人ガイドを活用した方が、現地では何も心配なく100倍楽しめます。観光スポットやお店の営業時間も考慮して効率よく街歩きができます。それに、調べても出てこないような、地元ならではのお得情報も聞けるし、何より心強いですよね!
万一の場合に備えて
万一のトラブルに備えて準備しておくと安心なのは
- 盗難などに備える海外旅行保険に入る
- パスポートのコピー(写真付きの面)またはスマホで撮影しておく
- 持参予定のクレジットカードをコピーする、または情報を控えておく
(カード会社の連絡先も控えておきましょう)※コピーしてお財布に入れてそれごと盗られることもあるので、別の場所に保管! - 現金はいくつかに分けて別の場所に入れる
- 大使館・領事館の連絡先を把握しておく
・在ローマ日本大使館
住所:Quintino Sella, 60 00187 Roma
電話番号:06-487991(代表)
受付時間:9:30~12:45,14:15~16:30(土・日、祝祭日等休館日を除く)
※緊急の場合は、上記受付時間外でも大使館代表電話にご連絡下さい。
◎公式サイト http://www.it.emb-japan.go.jp/index_j.htm
◎「盗難・紛失等の事故にあったら(PDF)」
ローマ大使館の管轄エリアはトスカーナ州(フィレンツェ)、ウンブリア州、マルケ州、ラツィオ州(ローマ)、アブルッツォ州、モリーゼ州、カンパーニャ州(ナポリ)、プーリア州、バジリカータ州、カラブリア州、シチリア州、サルデーニャ州、それ以外(ミラノ、ヴェネツィアなど)は在ミラノ総領事館の管轄です。・在ミラノ日本総領事館
住所:Via Privata Cesare Mangili 2/4,20121 Milano
電話番号:02-6241141
領事部窓口 (月曜日~金曜日)9:15~12:15, 13:30~16:30
登録方法:たびレジサイトよりメールアドレス、個人情報と渡航先や期間などを入力。
何かあるとこんなメールが、しかもかなり早い段階で送られてきます。
※イタリア以外の国に旅行する場合も使えます。
しっかり準備ができたなら、あとは出たとこ勝負!!大丈夫、昔の人も「案ずるより産むが易し」って言ってましたよ。
旅行を終えたあかつきには、きっと人間的にひとまわり大きく成長していることでしょう♪