今回のお客さまは、新婚旅行でいらした20代のご夫婦です。
ひと月ほど前にお式を終えられたばかりで、幸せいっぱい( *´艸`)♡♡♡
お仕事のスケジュールの兼ね合いで、挙式後すぐのバタバタ出発ではなかったので、比較的ゆっくりと準備するお時間があったようです。
ご旅行全体のルートは地中海をめぐるクルーズ。
その途中、イタリアのリヴォルノ港に寄港されるため、その日のフリー時間を活かしてフィレンツェの見どころをしっかり観光したい!というご希望で、効率よくまわるためにガイドのご依頼をいただきました。
目次
フィレンツェ観光のプランニング
事前にお伺いしていたご希望はこんな感じでした。
- 9時にリヴォルノ港を出発する車でフィレンツェへ。帰りは16時頃の集合
- 観光したい場所:
- サンタ・クローチェ教会
- ドゥオモ
- ヴェッキオ宮殿
- ウフィツィ美術館
- ドゥオモの見える場所でランチをしたい
- 時間があればミケランジェロ広場も行きたい
使える時間を計算するとランチも入れて大体5時間ちょっと。
さぁ、全てのご希望ルートを周ることができるのでしょうか!?
お客様のご希望としては、
- 必ず中を見たいのがヴェッキオ宮殿とウフィツィ美術館
- それ以外は最悪、外観だけでもOK
ということでした。
Azu
ちなみに、ヴェッキオ宮殿にどうしても行きたいのは、ご主人様が映画「ダ・ヴィンチ・コード」シリーズの大ファンだからとのこと。2016年秋に公開された「インフェルノ」では、フィレンツェの街が舞台となって多くのシーンが撮影されましたからね!
フィレンツェは小さい街なので、効率よくまわれば不可能ではありませんが、今回の場合は帰りの集合時間には絶対に遅れるわけにはいきません。
フィレンツェ半日観光、スタート!(午前の部)
お二人との合流場所は、午前10:30、サンタ・クローチェ広場前のタクシー広場。
リヴォルノ港から車が早く到着することも考えて15分前には待機。
<10:30>
Azu
<10:40>
Azu
事前にお伺いしていた電話にかけてみるも、つながらず。。メッセージを送ってみましたが、先方がWi-Fi環境でないので見られた形跡もなし。
<10:45>焦る一方です。でも、待つしかありません。
<10:50>
お二人
Azu
お二人
ということで、無事合流できましたので、いざ、フィレンツェ観光スタートです♪
サンタ・クローチェ教会
最初は集合場所でもあったサンタ・クローチェ聖堂前で記念撮影から。
本当はここからタクシーに乗ってミケランジェロ広場へ向かいたかったのですが、既に予定時間を30分近く過ぎており、まずは予定を変更してその他の場所を観光することにしました。
「インフェルノ」シリーズのロケ地
バディア・フィオレンティーナ(フィレンツェ大修道院)
映画の冒頭でゾブリストが身投げをする塔がある場所です。
ご主人さま
ここには修道士さんたちの手による製品、石けんやリキュール、化粧品などを売る小さなお店「Monastica」もあるので、ちょっとそちらものぞいてみます。
ダンテの家
映画では登場しませんが、原作の小説版には出てきます。
ダンテはサンタ・クローチェ教会前にも大きな像が置かれていますので、なぜイタリアにとってそれほど大切な人なのかをお話ししつつ。
近くのダンテが永遠の恋人ベアトリーチェと出会ったとされる教会(※諸説あり)も通ります。
サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(ドゥオモ)
ドゥオモ、クーポラ、ジョットの鐘楼、サン・ジョヴァンニ洗礼堂、ドゥオモ付属博物館、サンタ・レパラータ教会遺構
そして小道を抜けて、フィレンツェのシンボル、ドゥオモへ!
路地の隙間から少しだけのぞいていたクーポラの姿に
奥さま
道を抜けると突然目の前に現れる壮大な姿にしばし見とれるお二人。
お二人
・・・・・・・・・・・・・・・・( ゚д゚)
とても好奇心旺盛なお二人でしたので、ジョットの鐘楼の装飾を眺めながらご説明しつつ、横を通っていよいよドゥオモの正面へ出ます。
再び言葉を失うお二人。
お二人
そして、正面にあるサン・ジョヴァンニ洗礼堂の天国の門。
映画の中でラングドン教授とシエナ女医が入ったところです。レプリカとはいえ、そのできばえは見事。
フィレンツェのシンボル、花の聖母大聖堂(ドゥオモ)の観光ポイント徹底ガイド! フィレンツェ人の誇り、美しきドゥオモのファサード。壮大な歴史と意味を徹底解説! 景色だけじゃない!『ジョットの鐘楼』の楽しみ方をご紹介します。 ミケランジェロも惚れた!「天国の門」と呼ばれる極上の扉、フィレンツェの洗礼堂にあります。
サンタ・マリア・ノヴェッラ聖堂
サンタ・マリア・ノヴェッラ聖堂はドゥオモからは徒歩5分少々ほど。
フィレンツェの街でも最も古い石畳の残るエリアを歩きつつ、これも突然現れる美しい姿にびっくり。
Azu
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(シンキングタイム、と答え)
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奥さま
そして再び、映画のロケ地・シエナ女医の部屋の前を通り、ちょうどお腹もすいてきたのでランチへ。
ドゥオモの見えるテラスでランチ
ここは、フィレンツェ唯一のデパートである「Rinascente(リナッシェンテ)」にある「La Terrazza」というところ。
レストランというよりはバールとかカフェに近いお店なので、残念ながらお席の予約をすることはできません。
でも、ちょうど一席、しかもクーポラがきっちり見える席が空いていました!
超ラッキー!これも、日ごろのお二人の行いの良さのおかげですね♪
ここでは、イタリアらしいものを、ということでパスタ2種(ジェノヴェーゼ、ポルチーニ茸のオイルソース)とサラダ、それに生ハムとサラミの盛り合わせをいただきました。
クルーズ船ではお食事は美味しいけど、やっぱりちょっと飽きちゃったそうです。
-
- 住所:Piazza della Repubblica, 4, 50122 Firenze FI
※2019年8月現在、「Toscanino」というお店へ変わっています。
URL:http://www.toscanino.com/toscanino-firenze/
月-土 9.00 – 24.00 日 10.30 - 24.00
Tel: 055 4933468
フィレンツェ半日観光、続き(午後の部)
ヴェッキオ宮殿
さて、午後の部はヴェッキオ宮殿からスタートです。
こちらも外観から内装から、見どころが多すぎて本当はじっくりと2時間ぐらいかけて見たいところなんですが、それは次回のお楽しみに。
フィレンツェと関わりの深いメディチ家の歴史をお話ししながら、それぞれの部屋を見て回ります。
内装の豪華さに圧倒されつつ、映画の撮影シーンと現実の違いを楽しみつつ。
五百人広間では
お二人
(※お二人が探していたのはこちら:「Cerca Trova(チェルカ・トローヴァ/探して見つけよ)」)
ダンテのデスマスクは
ご主人さま
( ゚д゚)
(映画では最新のセキュリティに守られたスペースから盗まれるんですが、現実はさりげない廊下の途中に。笑)
※現在は、写真よりもう少し立派なガラスケースに入れられています。
地図の間では
お二人
(*´▽`*)
と盛り上がり、楽しんでいただけたご様子。
時間に余裕があればアルノルフォの塔にも上りたかったところです。
フィレンツェの景色一望の穴場写真スポット!ヴェッキオ宮殿の『アルノルフォの塔』がおすすめ。
ウフィツィ美術館
こちらは年中、観光客がたくさん訪れるところですが、春~秋にかけての観光シーズンは予約必須です。
ボッティチェリ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロ、カラヴァッジョ…などなど、世界的名画が大集合しています。
奥さま
それに絵だけではなく、建物の歴史や内装、ふとしたところにある彫刻など、じっくり見出したらきりがないくらい。
それでも限られた時間の中、お目当ての作品はしっかり満喫していただきました。
インフェルノファンのご主人様は
ご主人さま
と、映画の世界に浸りつつ。
(※ヴァザーリの回廊のウフィツィ側の出口は映画でも登場します)
ウフィツィ美術館でボッティチェリ作「ヴィーナスの誕生」に心酔する! ミケランジェロの唯一の板絵「トンド・ドーニ(聖家族)」巨匠こだわりの逸品! 背景こそが面白い。ヴェロッキオ「キリストの洗礼」見どころを徹底解説! フィリッポ・リッピ「聖母子と天使たち(リッピーナ)」美しい聖母マリアの秘密とは?
しかし残念ながら、ここで時間切れ。当初ご希望のミケランジェロ広場だけはお連れ出来ず、ヴェッキオ橋をバックに写真撮影してから、集合場所のサンタ・クローチェ教会へ。
(だけどこのお二人、後で奇跡的に広場へ行かれるんです!本当に日ごろの行いが良かったんですね)
わずか5時間ほどのフィレンツェ滞在でしたが、お目当てのほとんどをまわることができました。
ツアー後、ご感想をいただきました!
お二人
二度目なのに、全然違う街に感じました。
ご説明も丁寧でわかりやすく、大変面白かったです。
移住の話や、ガイドの試験の話も、尊敬しました。
800時間!ガイドの値段をねぎる人もいるかもしれませんが、私たちは800時間の時間とお金と努力をされた結果の恩恵にあずかろうとしているのですから、そんな問い合わせは御門違いですよね。
本当に素晴らしい時間をありがとうございました。
またフィレンツェに行くことがあったら、Azuさんにお願いしたいです(*´▽`*)
本当に、嬉しいお言葉でした!!こちらこそありがとうございます!
そして、末永くお幸せに♡