サンティ・アポストリ教会とは
フィレンツェでもっとも古い教会の一つで、伝承によるとその起源は西暦805年、初代神聖ローマ皇帝カール大帝が建設したとも言われている(歴史学者はこの説には否定的で、一般には11世紀の終わりごろの建設とされている)。教会が面している小さな広場は「リンボ<辺獄>広場(Piazza del Limbo)」と呼ばれており、かつて洗礼を受ける前に亡くなってしまった子どもたちのための墓地であった(辺獄とは洗礼を受ける前に亡くなった人が行くとされている場所)ので、とても静かで瞑想的な場所であり、教会そのものの佇まいもひっそりとしている。
ファサード、内部ともにロマネスク様式の質素な建物で、場所柄アルノ川の洪水で何度も被害を受けてきたがその都度修復。内部には、15-16世紀ごろの美術作品(ジョヴァンニ・デッラ・ロッビアの聖体祭壇、ジョルジョ・ヴァザーリの『無原罪の御宿り』など)の他、復活祭の重要なイベントであるスコッピオ・デル・カッロで大聖堂内に火を運ぶ役割を果たす鳩の彫刻などが保存されている。
サンティ・アポストリ教会基本情報
- イタリア語表記:Chiesa dei Santi Apostoli
- 住所:piazza del limbo, 1, 50123 Firenze FI
- 開館時間:9.30 – 12.00, 16.00 – 19.00
- 休館日:月曜日
- 入場料:無料
- サイトURL:https://www.santiapostoli.com/