12月8日はカトリックの国にとって特別な日!
イタリアの多くの地域では、この日に街なかのクリスマスツリーは点灯し、いよいよシーズン開幕といった趣です。
目次
12月8日、さぁ、クリスマスツリーを出そう!!
イタリアでも、12月8日にクリスマスツリーを出す家が多いです。
それも、「そろそろ出そうか~」みたいな感じではなくて、わりと一斉に「うちは12月8日に出すよ~(*´▽`*)」ともう決まっている感じ。
たまに、「もう出しちゃった♪」っていうフライング家庭もありますが、ほとんどの家はこの日を待っているようですね。
「無原罪の御宿り(インマコラータ)」
旅好きナナミちゃん
イタリア人ガイドマーク先輩
旅好きナナミちゃん
さぁ、難しいことばが出てきましたよ。
シンプルに言うと、この日は
なんです。
イタリア人ガイドマーク先輩
旅好きナナミちゃん
イタリア人ガイドマーク先輩
キリスト教の特にカトリックにおいては、聖母マリアが篤く信仰されており、その存在は救い主イエスを世に誕生するに至らしめた崇高な存在。
普通の人間はこの世に誕生するときに「原罪」を背負って生まれて来て、誕生後に罪を清めていきます。
イタリア人ガイドマーク先輩
これに対し、聖母マリアはそもそも存在した瞬間(母アンナが彼女を身ごもったとき)からすでに原罪を免れていた(=特別な存在なのでもともと汚れていなかった)、とする教義を、「無原罪の御宿り」と言います。
イタリア人ガイドマーク先輩
聖母マリアが誕生に至る経緯について詳しくはこちら:
ということで、カトリックを国教とするイタリアにおいては、その聖母マリアがこの世(=母の胎内)に存在した始めた日にち、12月8日を大切な祝日としてお祝いする慣習があるのです。
ドゥオモ前のクリスマスツリーも点灯
というわけで、家庭のツリーはもちろん、街の中心地、ドゥオモ前のツリーも12月8日に点灯します!
以下は2016年にドゥオモ広場でツリー点灯を見学した時の様子です。
点灯時刻の少し前から、歴史衣装を来た人たちによる旗交換が行われていて、それを見ながら時間を待ちます。
15分前にパフォーマンスは終了し、点灯を待ちます。
待ちます。
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待ちます・・・
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Azu
イタリアあるある。±5分ぐらいはカウントしていないんでしょう…
というわけで、待つことしばし。
始まりました!!
点灯の儀式の子どもたち、集まれ~!の声がかかり、さらに約4分後、点灯!!今年も無事、クリスマスが始まりました。
しかしイタリア人の辞書に「余韻」という言葉はないんですかね。
映画観た後も同様ですが、「あー点いた点いた。さ、帰ろ~」って言いながらぞろぞろと一斉に帰り出す…
たったいま「わー点いたー!!」とか言って大騒ぎしてたのに。。笑
フィレンツェ市の広報によるとスケジュールはこんな感じです。
17:00 ヴェッキオ宮殿のクリスマスツリーに点灯
17:15 シニョーリア広場のクリスマスツリーに点灯
17:30 ドゥオモ広場のクリスマスツリーに点灯
18:00 レプッブリカ(共和国)広場のクリスマスツリーに点灯
Come da tradizione l’8 dicembre a Firenze l’accensione degli alberi di Natale insieme alla #CompagniadeiBabbiNatale. 🎄✨ Vi aspetto! #NataleaFirenze pic.twitter.com/CK8hFJeBkV
— Dario Nardella (@DarioNardella) December 4, 2019
挨拶はBuon Natale!へ
クリスマス期間に入ったとはいっても、本番まではあと2週間あまりあります。
クリスマス当日、12月25日を迎えるまでは、人々の挨拶は
ピサ出身のダニエラ
料理男子のポールくん
となり、ずっとお祝いし続けます♪
期間中何度会おうと別れ際は同じ挨拶です。
オマケ:あれ!!??この人は…
もしかして・・・サンタクロースご本人!!??(=゚ω゚)ノ
と、思わず思ってしまうくらいのソックリさんコスプレイヤーもいました☆
イタリア人ガイドマーク先輩