サン・ミニアート・アル・モンテ教会とは
フィレンツェの街を見下ろす高台のミケランジェロ広場のさらに後ろにある、フィレンツェで最も古い伝承がある教会の一つ。西暦250年、ここに庵を持っていたミニアートという人物が斬首刑のあと、自らの首を運んでこの地に戻ったという伝説から、後にこの地に教会が建てられた。現在の教会は1018年に建築が開始され、内部は典型的なロマネスク様式の建物。大理石の外観の一部とアブシデが壮麗なモザイクで装飾されいる。また内部には、ヨーロッパで最も古い日時計の一つとされる十二星座が象られた装飾が床面に見られるほか、ルカ・デッラ・ロッビアやミケロッツォによる装飾なども。
教会の前と後ろにはそれぞれ墓地があり、カルロ・コッローディ(1826-1890/『ピノキオ』の作者)、ピエトロ・アンニゴーニ(1910-1988/画家、『エリザベス2世』の肖像画作者)やフランコ・ゼッフィレッリ(1923-2019/映画監督、脚本家、オペラ演出家)など著名人の墓碑もある。また後ろの墓地にはミケランジェロがフィレンツェ攻防の際に大砲のために使用したと言われる鐘楼がある。
教会の手前左手には修道院付属の小さな薬局があり、石鹼や薬草由来の化粧品、絵付け陶器、お菓子などを売っている。
営業時間:10.00-18.00(12.15-16.00昼休み)
サン・ミニアート・アル・モンテ教会基本情報
- イタリア語表記:Abbazia di San Miniato al Monte
- 住所:Via delle Porte Sante 34, 50125 Firenze
- 開館時間:月-土 9.30-13.00; 15.00-19.00/日 8.15-13.00; 15.00-19.00
※ミサの時間は観光目的の入場不可(平日18.00/日祝8.30, 10.00, 11.30, 17.30) - 休館日:なし ※宗教祭日はイレギュラーの可能性あり
- 入場料:無料
- サイトURL:https://www.sanminiatoalmonte.it/