イタリアには各地に伝わる地元料理がたくさん。
ここフィレンツェにも、高級なものから庶民的なものまで、たくさんの種類の伝統料理が今も作られています。
トスカーナ料理のレストランならたいてい置いていて、家で作るのもそんなに難しくない、「ribollita」のレシピをご紹介します♡
目次
フィレンツェ名物リボッリータってどんなお料理?
リボッリータのはじまり
リボッリータとは、「再び煮込む(ribollire)」に由来する名前です。
もとは貧しい農民の料理でした。
古く堅くなったパンを再利用するためのお料理で、特に冬に作られるものです。
ガイド学校の先生カテリーナ
パンの他に、インゲンマメ、黒キャベツ、チリメンキャベツ、ビーツ、じゃがいも、ニンジン、タマネギ、セロリなどなど、残っていた野菜を使って、食材が少なくなりひもじくなりがちな週末(特に金曜日)に大量に作っておいて、何度か煮込みながら少しずつ食べていたのです。
料理男子のポールくん
見た目があまり…なところは目をつぶってください(;´∀`)
リボッリータはどこで食べられるの?
トスカーナ料理を出すレストランだと、結構どこでもメニューに載っています。
ただ、もともと冬のお料理なので、他の季節にはあまり見かけないかもしれません。
リボッリータを作ってみよう!
煮込み料理なので少々時間はかかりますが、基本、いったん準備したらあとはほったらかし。
日本の煮物と同じですね!
リボッリータ:材料(8人分)
- ニンジン 450g
- セロリ 450g
- 玉ねぎ 4個
- 黒キャベツ 500g
- インゲンマメ 600g(下茹でしておく)
- 古いトスカーナパン※ 500g
- トマト(ピューレにする) 300g
- 塩コショウ 適量
- オリーブオイル
☆オリーブオイル、にんにく5かけ、コショウ(なるべく粒)、セージ、ローズマリー(なるべく切ったばかりが望ましい)
(☆はオイルに香りを移し、最後にふりかけます)
※トスカーナパンは味のない独特のパンです。手に入らない場合は、なるべく味のないパンでやれば近いものになる…かも…
リボッリータ:作り方
- 野菜を準備します。野菜は上の材料欄にあるものでもいいし、余りもので他のものがあればそれでもOK! 全部一口サイズぐらいに切っていきます。
- お鍋にたっぷりめのオリーブオイルを入れて、セロリ、ニンジン、タマネギを弱火で15分ほど炒めます。
- 同時にインゲンマメの半量をミキサーなどでピューレ状にします。
- トマト、黒キャベツ、3.のインゲンマメピューレを加え、材料がすべて隠れるくらいのお水を足して沸騰させ、塩を加えます。
- お水の量が、材料が見えるレベルに下がってくるまで煮込みます(約20分)。
- インゲンマメの残り半分を加えて火を止め、パンを入れます。
- パンをしっかり他の材料と合わせ、ふたをして約1時間放置します。
- その間に☆のオイルを用意します。小鍋にたっぷりのオイルとその他の材料を一緒にいれ、とろ火に5分ほどかけます。
- 7.で放置していたお鍋を再び火にかけ、パンがくずれてお粥のように柔らかくなるまでかき混ぜながら煮込みます。
- 出来上がり!8.の香り付きオイルをかけていただきます。
リボッリータの作り方 動画でどうぞ!
前半は自己紹介に始まり、ずっとなんだかお喋りしていますので、調理行程を見たい場合は2:29あたりから再生してみてください。
オイルの量なんかは結構参考になるかも。
美味しくできましたか?
それでは
料理男子のポールくん
※召し上がれ。