1月6日のフィレンツェ

      2017/02/18

Pocket
LINEで送る

1月6日はエピファニア(Epifania, 公現祭)といって、カトリックの国イタリアでは祝日です。

>>ボッティチェリの「東方三博士の礼拝」が表す、エピファニア(公現祭)の世界観。

 

新約聖書の中の、東方三博士が特別な星を見つけてキリスト(=救世主)を拝みに行くというエピソードに基づき、フィレンツェでは歴史行列が行われます。

ちょうど、日本で言うと京都の葵祭のように、その時代の衣装を着た人々が順々に行進していくというもの。

博物館などで見たような、古い時代の衣装を着て髪を結った人々がリズムに合わせて行進していく様子はなかなか見ものです。

エピファニアの行列のコース

アルノ川の南側、ピッティ宮殿からスタートして、ドゥオモ広場まで、フィレンツェの歴史地区の中心を行列が通過します。所要時間は1時間半ほど。

2017年は14:00にピッティ宮殿をスタート、15:30頃ドゥオモ広場に到着しました。

percorso-magi-2

町並みに合った素敵な時代衣装

この歴史行列が始まったのは、1997年のこと。

700年前、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(ドゥオモ)の礎石が置かれたことを記念するイベントで行われたのがきっかけで、それから毎年、15世紀の慣習を模したこの行列が開催されるようになりました。

このイベントにはフィレンツェ市だけでなく、県内の他のコムーネ(自治体)からも参加しています。

行列の先頭は、東方の三博士(三賢者とも)。

その衣装は、メディチ・リッカルディ宮殿内の礼拝堂にある、ベノッツォ・ゴッツォリのフレスコ画を参考に再現されています。

東方三博士の旅 ベノッツォ・ゴッツォリ, 1459 メディチ・リッカルディ宮殿, フィレンツェ

東方三博士の旅
ベノッツォ・ゴッツォリ, 1459
メディチ・リッカルディ宮殿, フィレンツェ

三博士の前を贈り物を持って進む人々

三博士の前を贈り物を持って進む人々

三博士は馬に乗っています

三博士は馬に乗っています

広場に着いた三博士を待つのは、生きたプレゼーペ、つまりキリスト生誕のシーンを再現した役者さんたち。

前日までは人形が置いてあった場所です。

ドゥオモ前のプレゼーペ

ドゥオモ前のプレゼーペ

この時代行列は、1447年から既に存在していました。

当時は、5年ごとに行われていたもので、今とはちょっとスタイルが違っていて、

3つの異なる地区からスタートした行列がサン・ジョヴァンニ洗礼堂前で合流して、

そのままサン・マルコ教会へ向かい、イエスの誕生を祝って歌と祈りを捧げていました。

1月6日は「ベファーナ(Befana)」良い子にはお菓子、悪い子には…

 

 

dsc_1975

ベファーナのお菓子をもらったよ!!

 

イタリアの子どもたちが楽しみにしているもう一つの行事、それはベファーナ

悪い子には炭だよ♡

悪い子には炭だよ♡

 

1月6日のエピファニアのイベントを持ってイタリアでのクリスマス期間は終わります。

この終わるときにほうきに乗ったベファーナおばさんが、クリスマスの飾りつけを持って帰ってしまうのですが、その時に前の年にいい子にしていた子にはお菓子悪い子にはを置いていくという言い伝えがあります。

だから、子どもたちは前日(5日)の晩、ドキドキしながらベッドの脇に靴下をつるして眠るんだとか。

 

>>クリスマスマーケットが今年も!街はすっかり準備万端。

 

クライマックスはドゥオモ広場で

行列が到着してから約45分ほどの式典のあと、大空に向かってたくさんの風船が放たれます。

BGMはヘンデル作曲の「ハレルヤ」。

ヘンデルもフィレンツェにゆかりの深い音楽家です。ここで学び、オペラに触れる機会を多数得たからこそ、彼の作品の多くが作られたのかもしれません。

 

>>アカデミア美術館で出会える音楽史。ピアノの発明はフィレンツェだった!

 

写真ギャラリー

dsc_1956
dsc_1961
dsc_1963
dsc_0016
dsc_0045
dsc_0036
dsc_0052
dsc_0062
dsc_0054
dsc_1972

 

 

この記事を書いた人
フィレンツェ在住の公認観光ガイド、Azuです。
得意ジャンルは美術、街歩き、ワイン。好きな芸術家は、ブロンズィーノ。有名作品もいいけど、隠れ注目ポイントや裏話が大好き!普通のガイドブックじゃ見つからない、”ここだけの話“をお伝えします♪ 詳しいプロフィールはこちら
お問い合わせ Twitterfacebookページ

 

Pocket
LINEで送る

 - ニュース ,