クリスマスはキリスト教の行事ってみんな知ってる?由来と豆知識を解説!

      2016/12/25

Pocket
LINEで送る

今日はクリスマスイブ!

街中はクリスマスソングが流れ、イルミネーションがキラキラ☆していますね。

お店もすっかりクリスマスモード、プレゼントを選んでいるカップルもたくさん!

日本ではすっかり恋人同士のイベントとして認識されているクリスマスですが、もとの由来はキリスト教から来ているって知っていましたか?

クリスマスの本当の意味と、イベントにまつわる豆知識をご紹介します!




「クリスマス」の由来、知ってますか?

クリスマスはイエスの誕生日…じゃない!?

ゾウの はなこちゃん
はなこ知ってる!イエスさんのお誕生日なんでしょ!? 

そう。そうですね…一応は。

ゾウの はなこちゃん
一応?? 

 

実は、聖書には12月25日にキリストが生まれたとは一言も書いていません

聖書に書かれているキリスト降誕のシーンは、こんな感じ。

イエスは、ヘロデ王の時代にユダヤのベツレヘムでお生まれになった。そのとき、占星術の学者たちが東の方からエルサレムに来て、言った。「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。わたしたちは東方でその方の星を見たので、拝みに来たのです。」

-「新約聖書」日本聖書協会:マタイによる福音書2より

というわけで、いつ、というはっきりした日は表現されていません。

ルーマニア、ギリシャ、ロシアなどで信仰されている東方教会においては、ユリウス暦という違うカレンダーを使うため、1月7日をキリスト降誕の日として祝います。

ではなぜ、12月25日がキリスト降誕の日と定められたのか?

これは実は、あまりはっきりとわかっていません。

一説によると、キリスト教以前に信仰されていた別の宗教の、冬至のお祭りと一致させたのではないかと言われています。

 

「クリスマス」の語源と意味

イエスの誕生

Nattività
Gherardo delle Notti
1619ca
Galleria deglii Uffizi, Firenze

 

イタリア語ではクリスマスをNataleといいます。

これはラテン語のdiem natālem Chiristi(キリストの生まれた日)の省略から来ています。

では日本語のクリスマスはどこからでしょう?

これは英語のChristmas、(Christ/キリスト+mass/ミサ)から発生しています。

 

クリスマスイブの由来

日本では特に、カップルの日として認識されているクリスマス「イブ」。

イブは、前日という意味ではありません。

語源はこれも英語の「evening」つまり夜、夕刻を指す言葉です。

ゾウの はなこちゃん
そっか、夜って意味なんだー。でも、なんでクリスマス前日の夜にわざわざ名前をつけたの?

これはですね、古いカレンダーの考え方に由来します。

教会が採用している「教会暦」においては、一日の始まりは午前0時ではなく、日没の時刻。

なので、12月24日の日没から12月25日の日没前までをクリスマスとします。

すると、この一日の中で「夜」の時間帯は私たちのカレンダーで言う12月24日になるというわけです。

ゾウの はなこちゃん
なるほどー難しいね~! 
解説のひと
豆知識:フィレンツェのドゥオモの中には、日没を一日の始まりとしてとらえる時計(パオロ・ウッチェッロ作、1443年)を見ることができますよ!
orologio-paolo

サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂のファサード裏 日没から1時間を示す「Ⅰ」が一番下から始まります

クリスマスの飾り、色々

日本でクリスマスの飾りといえば、クリスマスツリー、リース、イルミネーションなどがメインでしょうか。

ここイタリアでは、最もオーソドックスなのは「プレゼーペ」、それから「クリスマスツリー」。

最近は都市部では華やかなイルミネーションも見られるようになってきました。

プレゼーペ

プレゼーペというのは、イエス降誕のシーンを再現した箱庭のようなもの。

クリスマスシーズン前になると、雑貨屋さんなどで部品(人形や馬小屋など)を売っていたりもしますし、多くの家では毎年飾るのでちゃんと大切に保管しています。

日本のお雛様的な感じですね!

サイズは大小さまざまですが、中には自分で手作りする子も!

img-20161217-wa0002

これは私の友人のイタリア人(28歳男子!)ご自慢の手作りプレゼーペ

まぁなんと芸の細かいこと!!(*´▽`*)

レンガを積んで作られた馬小屋が再現されている様子なんかは、かなりリアルですね。

 

 

こちらはいつも仲良くしてくれるシニョーラ(ご婦人)宅に飾ってあったもの。
img_7632
二段式になっていてimg_7631

ちゃんと下の段にいる農民たちが聖家族を見上げています。

それから街なかにも色々と展示されています。

こちらはサン・ロレンツォ教会の前に飾られていたもの。

Presepe di San Lorenzo

Presepe di San Lorenzo

プレゼーペが、城壁に囲まれたフィレンツェの街と、フィレンツェに縁のある偉人の肖像が一緒に飾られている斬新さ。

 

ドゥオモの前には、ほぼ等身大サイズの大きなものが12月8日から飾られています。

ドゥオモ前のプレゼーペ

ドゥオモ前のプレゼーペ

 

よく見るとまだ赤ちゃんが生まれていません!

これが12月25日になるとちゃんと赤ちゃんイエスの人形も置かれます。

 

街によっては、街の人が聖書の人物などに扮装するところもあり、

なかなか楽しそうですヾ(≧▽≦)ノ

 

クリスマスツリー

albero di natale

クリスマスツリーは、プレゼーペと同様、中世から飾る習慣が始まったようです。

イタリアの多くの家庭では12月8日の「無原罪の御宿りの日」から飾り始めます。

例外的に、ミラノでは12月7日の守護聖人・聖アンブロージョの祝日に、バーリでは12月6日の聖ニコラウスの祝日から飾り始めるそうです。

片づけるのは1月6日のエピファニア(公現祭)の日。

この日はベファーナおばさんが子どもたちにお菓子(か炭)を持ってきてくれ、帰りにクリスマスの飾りつけを取り去っていくとされているからです。

ゾウの はなこちゃん
クリスマスツリーの由来は? 
フィレンツェのマルゾッコさん
古くはケルト人の信仰に基づくもので、北ヨーロッパ発祥とされいるんだ
彼らは冬至の前後に太陽が「失踪」している期間でも、葉を落としたり枯らしたりしない常緑樹を魔法の力を持つと信じ、それらのを信仰していました。

解説のひと
ノルウェーなど北ヨーロッパでは、一日のうち太陽が出ている時間がわずか5時間程度だったりします

 

フィレンツェのマルゾッコさん
そしてキリスト教においても、「木」は「生命の木」として重要な意味を持つものだった

 

「生命の木」というのは、アダムとイブが神の言いつけに背いて知恵の実のリンゴを食べてしまったあの木で、後にイエスが磔にされる十字架になったとされているものです。

ケルト人の信仰が伝わり、キリスト教の考え方が融合した結果、キリスト教に登場するシンボルを飾るクリスマスツリーとして伝えられるようになりました。

 

イタリアの有名イルミネーション

イタリア国内も、クリスマス時期の都市部はたくさんのイルミネーションで飾られます。

フィレンツェのイルミネーション

通りごとに色々な飾りつけ。基本的に、ブルー一色なのでとても落ち着いています。

 

グッビオの世界最大のクリスマスツリー

中部ウンブリア州にあるグッビオ(Gubbio)という街には、世界最大のクリスマスツリーが登場します。

グッビオのクリスマスツリー

グッビオのクリスマスツリー

 

これは木に飾るタイプではなく、山の斜面を使って電飾を施し、大きな絵で表現しているもの。

なかなかベストポイントを見つけるのが難しいのですが、ふもとの町を少し下りた辺りなら全貌が見えます。

グッビオ(Gubbiio)へのアクセス
ローマ・アンコーナから: フォッサート・ディ・ヴィーコ(Fossato di Vico)駅で下車、バス(E052)で約40分
フィレンツェから:ペルージャ(Perugia)駅で下車、バス(E001)で約75分
トレニタリアのサイト:http://www.trenitalia.com/
バスの時刻表はこちら:BusItaliaのサイト
*電車での移動方法はこちらの記事もご参照ください
イタリア旅行してみたいな!思い立ったが吉日、旅の組み立て方豆知識【その2】移動編

 

神戸ルミナリエの本家はイタリアだった!

1995年の阪神・淡路大震災をきっかけに始まった神戸ルミナリエ。

趣旨は「復興神戸に明かりを灯そう」というものでした。

今ではすっかり、震災の面影もわずかになった神戸の町ですが、

このルミナリエの行事は災害の犠牲となった人々の鎮魂の目的もあって毎年続いています。

このルミナリエはイタリア人電飾技術者が当時の神戸の街にもたらしました。

もともと、16世紀頃イタリアで始まった光を用いた祭礼・装飾芸術のひとつだったのです。

ルミナリエ発祥とされるのは南イタリア・プーリア州のスコッラーノ(scorrano)という街。

実はここ本場ではクリスマスシーズンではなく、夏場に開催されます。

街の守護聖人である聖女ドメニカを記念するお祭りで、7月の6日~8日がそのお祭り、ルミナリエはその前後も含め7月4日~9日(2016年の場合)に開催されます。

Azu
このお祭りの由来が意外と面白い!
1600年頃のこと。
街はペストという恐ろしい病の流行に襲われていました。
当時の医療技術では、治すことの難しい、かかれば死に至る恐ろしい病
ある時、一人の老婆の夢に聖女ドメニカが登場します。
聖女はこういいます。
聖女ドメニカ
私はあなたたちの街を守ることを決めました。ペストに罹った者で、治癒することができた家は目印として窓辺に明かりを置いてください
これを街の人々に老婆は伝え、しばらくして町中のすべての家の窓辺に明かりが灯りました。
つまり、すべての患者が治癒し、ペストは根絶されたのです!
そして街の人々はこの聖女を守護聖人として称えるためのお祭りを始めたのでした。

 

解説のひと
そして街は「ルミナリエの本家」として有名になったのです

 

本家ではこのように豪華なイルミネーションが輝きます。

 

サンタクロースはまさかの逆輸入!?

ゾウの はなこちゃん
はなこ、ひとつ気になってるんだけど…サンタ・クローチェ教会ってサンタクロースの教会なの?
いえ、残念ながら違います。

サンタ・クローチェはSanta Croce=聖なる十字架、の意味です。

ではサンタクロースって誰なんでしょう?

サンタクロースの原型となったのは、聖ニコラウス(San Nicola)という聖人です。

この人が、あるとき、貧しい家庭の少女たちを助けてあげたお話がもとになっています。

ある貧しい家庭で、お金のために三人の娘たちが身売りをしなければいけなくなりました。
このことを知った聖ニコラウスは、夜にこっそり窓から金貨を投げ入れ、それは暖炉脇につりさげられていた靴下の中に収まったのです。
そしてそのおかげで、彼女たちは身売りをせずに済んだのでした。
ゾウの はなこちゃん
聖人なのに…窓からなんだね

 

…確かに。スッと家の中に姿を現すぐらい、できそうですね。

素朴な疑問はおいといて、このような伝承から、「夜中に家の中に入って、靴下に贈り物を置く」というサンタクロース像が出来上がったとされています。

 

ゾウの はなこちゃん
あれっ、ところでクリスマスとの関係は?

実は
無関係です!!(; ・`д・´)

なぜクリスマスと聖ニコラウスが結びついたのかというと。

この伝承がオランダ系移民により、アメリカ大陸に伝えられたとき、もとのキリスト教の教えの中にある「東方三博士の贈りもの」のお話と結びつきました。

解説のひと
東方三博士は、イエスの誕生を星の輝きによって知り、贈り物を持ってお祝いに駆け付けた人たちです
その結果、

クリスマスに暖炉から入って靴下にプレゼントを置いてくれる人」となった

という説があります。

ゾウの はなこちゃん
まさかの新大陸からの逆輸入!!
解説のひと
ちなみに「サンタクロース」という名前の由来は、オランダ語で聖ニコラウスを表す「Sinterklaas」だったとされています

 

それでは、クリスマスソングの中でいちばんお気に入りの歌とともにお別れします!

みなさま、よいクリスマスを♪

この記事を書いた人
フィレンツェの観光ガイド、Azuです。
初めてイタリアを訪れて以来、すっかり魅せられ毎年旅行するうちについに住んでしまい、観光ガイドに… ⇒詳しいプロフィールはこちら
花の都フィレンツェは、その美しい街並みはもちろん、美術・歴史・グルメ・革製品・貴金属・工芸品・オシャレなお店などなど、見どころがたくさん!既にフィレンツェファンの方も、イタリアのどこ?何があるの?な方も、楽しんでいただけるよう色々な情報を発信していきたいと思います。

 

Pocket
LINEで送る

 - 豆知識いろいろ , , , ,